当メディアはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

ATOKがArm版Windowsにネイティブ対応。ジャストシステムが「一太郎2026」を発表

ジャストシステムは11月25日、「一太郎2026」シリーズと、日本語入力システム「ATOK Passport」のメジャーアップデート版「Tech Ver.36」を発表した。提供開始は2026年2月から順次。

今回の目玉は、ATOKがついにArm版Windows 11へネイティブ対応したことだ。近年、Snapdragon Xシリーズを搭載したCopilot+ PCを皮切りに、Windows on ARMは本格的に普及フェーズへ入りつつある。しかし、IMEのネイティブ対応が追いつかず、「入力だけはエミュレーション」という状況が長く続いており、ATOKも例外ではなくArm環境ではサポート外だった。

Tech Ver.36の登場により、ATOKはARM64アプリ環境でもそのまま動作する。Surface ProのSnapdragonモデルなどでも、これまでと同じATOK品質の日本語入力が使えるようになる。

さらに、ATOK Passportでは2026年6月以降、学習履歴や確定履歴も含めた同期機能「ATOK Sync One」が提供される予定だ。Windows、Mac、Android、iOSを横断して入力体験を統一できる。

スポンサーリンク

一太郎2026は「安心」を軸にAIとセキュリティを強化。生成AIアシスタント「ATOK MiRA」も登場

ATOK Passport (Tech Ver.36) では、生成AIを組み込んだ文章支援機能 「ATOK MiRA」 を新搭載する。ユーザーの書き方の癖を踏まえた提案に加え、「ビジネス文書風に」「もう少し丁寧に」といったプリセットも用意。文章のリライトや推敲をアシストする。Windows版は2026年2月に提供開始し、Mac・Android・iOS版は同年6月以降に展開される。

一方、ワープロソフト「一太郎2026」は、「安心を創り出す」をテーマにAIとセキュリティまわりが大きく進化する。

特徴的なのは、インターネット接続のない環境でも動作するオフライン高精度文字起こしだ。LSTMベースの新型音声認識エンジンにより、マイク入力や動画音声をそのまま議事録化できる。機密情報を扱う職場やオフライン環境での利用にも向く。

さらに、文書内の個人情報を検出して伏せ字にする「個人情報チェック」、画像内の顔や文字列を自動でぼかす「プライバシーフィルタ」も搭載。

上位版「一太郎2026 プラチナ」では、最大20人の話者識別が可能な音声認識ツール「JUSTボイスライター」を収録するほか、個人向けとして初めて「JUST Office 6 Personal」を同梱する点も大きな変化だ。Microsoft Office 2024との互換性を確保しつつ、ワープロ・表計算・プレゼン資料をカバーする。

価格は、一太郎2026が2万8,600円、プラチナ版が4万8,400円で、発売は2026年2月6日。ATOK Passport[プレミアム]年間プランは7,920円となっている。

関連リンク

▶︎ Amazonでジャストシステムの製品をチェック

(画像提供:ジャストシステム)