【なにこれ凄い】どの方向から見ても真正面に見えるディスプレイが産総研により開発される

家の中のテレビや街角のディスプレイ広告、今や様々な媒体でディスプレイは使われている。僕たちの常識としてディスプレイは真っ平らな存在で、一応斜めからも見ることはできるが、基本は正面から見ないとはっきり見ることができない。

ディスプレイがどの方向からでも見えるようになったらどれほど便利なことか。時代の進歩とはすごいもので、なんとそんな便利なディスプレイが産総研によって開発されたようなので詳細をお伝えしよう。

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360度、どの角度からでも画面を見ることができる

産業技術総合研究所(産総研)が開発したディスプレイ技術はまさに夢のような技術。この技術を使ったディスプレイは、見る側にとって見にくい角度や死角が存在せず、全360度のどの角度から見てもディスプレイ画面を真正面から見ているように表示されるというものだ。

この技術の具体的な構造や仕組みについては明らかにされていないようだが、この全方向ディスプレイは現行のディスプレイのように平面のものではなく円柱状をしており、中には複数のディスプレイが用意されているイメージなのだとか。

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複数のディスプレイが柱の中にあることで、ユーザーはどの角度からでも自分の見る位置に合ったディスプレイを見ることになり、結果として真正面から見ているように感じるという。

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これらは特殊なレンズ構造を使っているおかげで実現しているようだが、どの角度からでも見ることができるというのはすごい。そして、見る側は動きながらでも違和感なく見ることができるとのこと、これもすごい。

一般家庭で使用する機会は少ないと思うのだが、例えば駅構内の支柱の広告スペースやイベント会場や空港などの案内表示板などで効果的に使うことができそうだ。また、高層ビルの壁面など巨大なサイズでもこの技術を導入することができるため、広告の表示などに活用できるという。

この技術はオリンピックを意識しているのか、2020年の実用化を目指して施策が進んでいるとのこと。現在は静止画のみを表示することができるとのことだが、現在特許出願中の技術で動画も再生可能になる模様

もし、この技術が一般的に使われ始めると街中の多くの広告ディスプレイが自分の方を自動で向くという、少し恐怖感のある世界になりそうだが、実際はこの技術を導入した広告の効果は非常に高そうで、多くの場面で活用されるだろう。

また、複雑になってしまっている駅構内の案内板などを何箇所かに集約することもできそうなので、案内板の表示も全体的にスッキリするかもしれない。実際に使ってみると世の中さらに便利になりそうなので、早く実用化されて欲しいなと個人的には感じている。

産総研プレスリリース

[ via RBB TODAY ]

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