Apple、ARMプロセッサ搭載Macを2021年に複数投入へ 2022年にはUSB4も採用

Appleは2020年に複数の新型Macを発売することが予想されているが、その翌年となる2021年には以前より噂されているARMプロセッサを採用したMacが投入される予定だ。TF International Securitiesの著名アナリストMing-Chi Kuo氏が27日に公開した投資家向けレポートの中で伝えた。

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2021年にARMベースのプロセッサを採用したMacが複数投入か

Ming-Chi Kuo氏によれば、AppleはARMベースで独自のカスタム設計で製造されたプロセッサを採用したMacを2021年に発売する計画で、同プロセッサを採用したMacはラップトップ型とデスクトップ型の両方が予定されているという。具体的な製品名については明らかにされていないものの、これまでのAppleの製品投入の仕方を考慮するとMacBook ProとiMacのことを指している可能性が高い。

これまで、AppleがARMプロセッサをMacに搭載しようとしていることは複数のソースから伝えられてきたことだが、そもそもなぜAppleは同プロセッサを導入しようと目論んでいるのだろうか。理由は複数ある。

まずはAppleが好きなタイミングで新製品を投入できるという点。これまでMacにはIntelのプロセッサが採用されてきたが、それゆえにIntelのプロセッサが出荷されない限り、新型Macを発売することができなかった。Appleとしては自らが望むタイミングで新型Macを発表したいと考えているため、脱Intelを計画しているのではないかというのが業界の見方だ。

2点目は、プロセッサのコスト圧縮。とある分析によれば、ARMプロセッサを独自で開発したときに最大で60%のコストを削減することができるという。もしこれが実現できれば、Macの値段を引き下げることができるため、PC市場で他メーカーに対して優位性を持つことができる。

つまり、独自プロセッサの開発はとても重要なことで、Appleにとっていま最も欲しいもののひとつなのではないだろうか。

ちなみにKuo氏によれば、2022年に発売する次世代のMacには転送ポートとしてUSB4の仕様が採用される予定であるとのこと。台湾メーカーのASMedia TechnologyがARMベースのUSBコントローラーの独占的サプライヤーになる可能性があると伝えている。

USB4とは、USBの仕様策定団体 「USB-IF」 が2019年3月に発表した次世代規格だ。コネクター形状はType-Cを引き続き採用。データ転送に使用するレーンを倍速化したThunderbolt3の技術を流用し、データ転送速度は最大40Gbpsとなっている。現行のUSB 3.2の転送速度が20Gbpsであることから、約2倍の高速化が行われる事になる。ちなみに電力供給も最大100Wまで可能とされていて、消費電力の高いデバイスもケーブル1本で駆動させられる予定だ。

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[ via MacRumors ]

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