米国内のApple Musicの有料会員数、ついにSpotifyを抜く

米国内に限った話ではあるが、Apple MusicがSpotifyを抜いたそうだ。Digital Music Newsによると、米国内におけるApple Musicの有料会員数がSpotifyの有料会員数を超えたとのこと。

この情報は米国で音楽配信サービスの加入者数を調査している大手代理店からもたらされた。以前からApple Musicは米国内でSpofityの加入者数を上回ることができると言われていたが、意外と早く実現することができたようだ。

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米国内でApple Musicの有料会員数がSpotifyの有料会員数を上回る

情報元によると、米国のApple MusicとSpotifyの加入者数は2,000万人ほどで、わずかにApple Musicが多い状態となっているという。ちなみに、今回のデータは有料会員数の話で、Spotifyの無料会員は数字には含まれていない。

今回のデータから、Apple Musicの有料会員の獲得ペースはとても早いことがわかる。Spotifyが10年かけて獲得したユーザー数を、Apple Musicはわずか3年で得ることができたのだ。

Spotifyを追い抜くことに成功した秘訣は、おそらく独自の映像コンテンツの提供と、iPhoneやiPadのミュージックアプリから簡単にアクセスすることができる手軽さにある。

特に「手軽さ」はとても重要。iOSのミュージックアプリはiPhoneを買った時点ですでにプリインストールされており、iPhoneを購入してすぐに好きな音楽を聴くことができる。これは、Spotifyにはない強みでアドバンテージだ。

また、「Spotifyでしか聴けない音楽」もそこまで多いわけでもないため、手間をかけてSpotifyをインストールするよりは、最初からApple Musicを選ぶユーザーが多くても不思議ではない。

そう考えると、今後もApple Musicの加入者の増加ペースは衰えることがないのではないだろうか。少なくともしばらくの間は、Apple MusicがSpotifyに負けることはないとみられる。

独自の映像コンテンツの配信も地味に効いている可能性がある。米国で人気の「Carpool Karaoke」などの映像コンテンツは一定のユーザーを獲得するのに寄与したはずだ。さらに今後も多数の独自コンテンツ配信が予定されており、ライバルの配信サービスからの乗り換えはもちろんのこと、音楽配信サービスを利用してこなかった新規顧客も新たに獲得できる可能性が高い。

世界的にはまだSpotifyがリードしている状態だが、Appleがさらなる攻勢をかけた場合、どちらが勝者となるのだろうか。

ちなみに、全世界におけるApple Musicの会員数に関しては、5月にAppleのCEOティム・クック氏がBloombergのインタビューの中で総計5,000万人に達したことを明らかにしている。この数字はあくまで無料会員を含めたもの。今年4月の段階で有料会員数は全世界で4,000万人を超えていることが判明しているが、現時点で有料会員がどれほどいるかは分かっていない。

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[ via AppleInsider ]

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