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アナリスト曰く、Appleデバイスの平均寿命は4年 ただしiPhoneやApple Watchは異なる

Apple製品の平均寿命が明らかになった。過去のデータをもとに分析したレポートによると、Apple製品の平均寿命は4年と3ヶ月であるようだ。

このレポートは、Appleを細かく分析するWebサイト「Asymco.com」の運営者Horace Dedui氏によるもの。彼は「2007年から現在に至るまでに販売されたApple製品の累積台数」と「実際に今も稼働している端末の台数」を比較し、寿命を割り出したようだ。

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Apple製品の寿命は4年3ヶ月?

以下がレポートに掲載されているグラフ。

緑のエリアは、2007年から現在に至るまで販売されたApple製品の累積台数を示す。そして、真ん中の赤い点とグレーの線は、現在稼働している全ての端末数を示している。

当たり前の話だが、緑のグラフは販売された累積台数を示しているので、毎年拡大を続けている。

これに対し、全アクティブ端末の数を表すグレーのグラフは徐々に数が増えてはいるものの、緑の端末に比べて増加は緩やか。

これはおそらく、以前に購入した端末から新しい端末に乗り換えたことによって、”リタイア”した端末が徐々に増えてきているからだろう。つまり、グレーの線の上のエリアは”リタイア”した端末の累計台数を示すエリア、ということになる。

Horace Dedui氏は、現在稼働していない累計端末数に着目。彼は、直近(2017年第4四半期)の「稼働していない端末数」と「過去の累計販売台数」が一致するのはいつなのかを分析。その結果、2013年第2四半期の頃であることが分かったという。

2013年第2四半期から2017年第4四半期までの期間は4年と3ヶ月程度。つまり、これがApple製品の「平均寿命」であるということだ。

このデータは、2007年の第2四半期から2017年第4四半期まで取られたものなので、実質的に最新のデータだ。しかも、ユーザーの利用実態から明らかになったものであるため、実際の寿命を解き明かすには最適なデータと言えるのかもしれない。

あなたの持っている端末が、もし購入から4年以上経過しようとしているなら、その端末はそろそろ”寿命”を迎える可能性もあるということだ。あくまで”平均寿命”という意味でだが。

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iPhoneの寿命はもっと短い可能性

今回のデータは個別の製品の寿命を明らかにすることはできない。これは、Horace Dedui氏も言及しているところ。

Horace Dedui氏の言う「Appleデバイス」というのは、あくまで「全てのApple製品」を指す言葉であって、「iPhoneやApple Watchの寿命が4年である」という意味ではない。なぜなら、AppleはiPhoneやApple Watchの他にも、MacやApple TVといったモバイル端末以外の製品も作っているからだ。

むしろ、iPhoneの寿命は4年以内である可能性が高い。日常的に触る機会の多いiPhoneは、最も買い替えの多い端末のひとつだ。

iPhoneの買い替えスパンは人によって異なるが、新型モデルが出るたびに購入している人もいれば、2011年に発売した「iPhone 4S」を未だに大事に使っている人を見かけたりもする。

ただ、5年以上前のiPhoneを使っているユーザーはわりと稀な存在かもしれない。理由は、最新OSがそれほど古い端末をサポートしていないためだと思われるのだが、実際は多くのユーザーが4年以内に発売したiPhoneを持っているように感じている。

この状況は日本だけではなく海外でも同じ。先日筆者はニューヨークを訪れたが、MTAの地下鉄やLIRRなどに乗っていても、最新の「iPhone X」や「iPhone 8」を持っている現地ユーザーはとても多かった。シカゴやワシントンD.C.などでもそうだ。

ほかの国にも何度か行ったことがあるが、経済の豊かさによって差異はあるものの、大体は日本やアメリカと同じ状況である印象を受けた。スマートフォンなど最新端末に疎そうなおじさんも、最新端末を持っていることもよくあることだ。

対してMacの場合はどうだろう。Macは価格も高く、大幅なアップデートも少ないため、iPhoneほど頻繁に買い換えるものでもない。

オフィスで使用されている端末は割と新しい端末が多いかもしれないが、カフェなどで使っている人の端末を見てみると、4年以上前の端末を普通に使ってる人も案外多い。Apple StoreのGenius Barなどに行けば、顧客の持ち込む端末の中に懐かしい端末を見かけることも割と普通だ。

ちなみに、筆者は「MacBook Air」の2011年モデルを昨年末まで使っていた。あくまでメディア再生用としてだったが、ちょっとした調べごとをする程度だったら、この端末でも十分に役立ってくれた。

Appleは「iPhone」や「Apple Watch」の使用年数を3年、「Mac」や「Apple TV」は4年と想定している。つまり、Horace Dedui氏のデータから明らかになった「4年3ヶ月」というロングライフスパンは、Macが牽引した可能性が高いということ。

筆者のMacBook Airのように4年以上持つ可能性が十分にあるが、全てのユーザーがiPhoneを4年以上使い続けるというのは多少無理がある話かもしれない。

Horace Dedui氏のデータはあくまでApple製品の全体像。参考程度に捉えておいていただければと思う。

[ via MacRumors ]

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