
Appleは、中小製造業向け教育プログラム「Apple Manufacturing Academy」をオンライン化し、新たなバーチャルトレーニングを開始した。これまでデトロイト拠点での対面形式に限られていた教育カリキュラムが初めてオンラインで提供されることになり、地理的制約によって参加できなかった企業にも門戸が開かれるかたち。
この取り組みは、Appleが掲げる今後4年間で6000億ドルを米国経済に投資する計画の一環だ。同社は本プログラムを「無償の教育リソース」と位置づけ、米国内製造業のイノベーション加速を狙う。オンライン講座で扱われる主なテーマは以下の通り。
- 生産工程の自動化(Automation)
- 予知保全(Predictive Maintenance)
- 品質管理の最適化(Quality Control Optimization)
- マシンビジョンを用いた機械学習(Machine Learning with Vision Systems)
さらに、コミュニケーション力やプレゼンテーション力といった、現場責任者やリーダー層の育成を見据えたプロフェッショナル育成コンテンツも組み込まれている。
Apple Manufacturing Academyは、ミシガン州立大学(MSU)との協業により2025年8月に始動。これまでフロリダ、インディアナ、ミシガン、ミズーリ、ユタなど複数州から80社以上が参加し、対面での実践トレーニングやコンサルティングを受けてきた。
Appleは、今回公開したカリキュラムを「第1フェーズ」と位置づけており、今後もデジタル教材を順次拡充していく方針だ。受講および詳細情報は、ミシガン州立大学の公式サイト(manufacturingacademy.msu.edu)にて案内されている。
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