
2025年7月26日、Appleが大阪・梅田エリアに、国内11店舗目となる直営店「Apple 梅田」をオープンする。場所は「グランフロント大阪」南館の2F、オープンの時間は午前10時を予定している。
Appleが国内に新たな店舗をオープンするのは、2022年8月の「Apple 銀座(仮店舗)」以来、およそ3年ぶり。ただし「Apple 銀座」は、元の建物 (サエグサ本館ビル) の建て替えに伴う一時移転という位置づけで、いずれ元の場所に戻る予定であることから、完全なる新規店舗のオープンは、2019年の「Apple 川崎」以来、実に約5年半ぶりということになる。
「Apple 梅田」 のオープンに先駆けて、本日7月24日(木)に報道関係者・インフルエンサー向けの内覧会が実施され、筆者も参加することができた。「Apple 梅田」 がどんなストアになっているのか、本稿で詳しくお伝えしたい。
国内11店舗目となる直営店 「Apple 梅田」 が7月26日にオープンへ


「Apple 梅田」 は、ビジネス客や観光客でにぎわう大阪・梅田エリアに新たにオープンするAppleの直営店だ。これまで関西圏には「Apple 心斎橋」「Apple 京都」の2店舗しかなかったため、今回の梅田出店でついに3店舗体制となる。
「Apple 梅田」が位置する大阪・梅田エリアは、近年大規模オフィスビルや商業施設が作られており、「Nintendo Osaka」や「ポケモンセンターオーサカ」などの人気テナントが入ったり、ヒルトン・グループの「ウォルドーフ・アストリア大阪」や、カペラホテルグループの「パティーナ大阪」など外資系高級ホテルが進出してきたりと、国内外から投資が集まっている。
そして、ストアが入居する「グランフロント大阪」は、オフィス、ホテル、カンファレンス、商業施設が一体となった大型複合施設となっていることから、国内外から多くのユーザーが訪れることになりそうだ。

店舗デザインは、世界各国の最新のApple Storeと同様に、全面ガラス張りの開放的なデザインが採用。ストアは駅とグランフロント大阪をつなぐ連絡通路の真横という好立地にあることと、ガラス張りのデザインのおかげもあり、オープン前から多くの観光客らが足を止め写真を撮影するなど、大きな注目が集まっていた。




店内構造はT字型になっていて、入り口から左右に進むと製品の展示スペースがあり、まっすぐ進むとGenius BarやToday at Appleが開催されるテーブル、オンラインで購入した製品をピックアップできる専用カウンターなどが用意されている。

「Apple 梅田」のストアリーダーであるスコット・ノルマンディー氏によると、ストア内はユニバーサルデザインを採用しており、どんな人でも訪れやすいようにアクセシビリティに配慮しているという。たとえば、製品の棚の位置などは車椅子のユーザーもアクセスしやすいよう低めに設定されており、通路も通りやすいように幅が広く確保されている。

製品の展示テーブルは従来のApple Storeでよく見る一般的な高さのものだが、Genius BarやToday at Apple用のテーブルやイスは少し高めのものと低めのものが用意されており(つまり合計3種類の高さのテーブルがある!)、どんなユーザーでも利用しやすいように配慮されている。
また、補聴器を使用しているユーザーには、店内のどこでも使えるポータブルヒアリングループを用意しているほか、Today at Appleのテーブルでは、補助ヒアリングループを使うことでセッションに参加可能だ。

同ストアはサステナビリティにも配慮しており、天井は金属使用を最小限に抑えたバイオ素材の吸音タイルを活用しているという。この吸音タイルのおかげで、Today at Appleなどで使われるマイクの音が反響しすぎず、内容が聞き取りやすいというメリットも。また、「Apple 梅田」は他のストアと同様、100%再生エネルギーで運営される。
ちなみにオープン当初は171名のスタッフ体制で運営される。ビジネス・開発者向けサポートも充実しているとのことだった。


店内の注目ポイントとしては、日本初となるApple Vision Pro専用エリア「エクスペリエンスルーム」が設置されること。この専用エリアでは、スタッフと1対1でApple Vision Proの体験をサポートしてもらうことができる。
専用エリアの周囲には壁が設けられており、今秋正式リリース予定の「visionOS 26」でウィジェットを壁に貼る機能を体験可能。製品展示はなく単に壁であるのは、アイコンやウィジェットを見やすくする狙いもあるとみられる。
ちなみに、このデザインのApple Vision Proの体験スペースはすでに海外の別のストアでも採用されているとのことだったが、中央のディスプレイの左右にある竹のような凸凹の模様の壁が採用されるのは「Apple 梅田」が初であるとのこと。細かい話にはなるのだが、ストアを訪れた際にはぜひスリスリ触ってみていただきたい。

Today at Apple(無料のワークショップ)用のテーブルは、国内でもここにしかない特別仕様となっており、HDMIポートやUSB-Cポートを使って、スタッフがディスプレイに映像を出したり、参加者がデバイスを充電するのに使えるとのことだ。
この部分にはスピーカーも内蔵されているため、たとえ店内が騒がしくてもToday at Appleで発言中の人の声をしっかりと聞き取ることが可能だ。

また、Today at Apple用のテーブルの隣のテーブルには、iPhoneとMacの連携機能を体験できる端末が用意。たとえばMacでメールを作成中に、同じAppleアカウントにログインしているiPhoneで撮影した写真をケーブルレスで瞬時にメールに添付できる機能などを試すことが可能だ。

Genius Barの横、ピックアップエリアの奥にある通路は、一見スタッフ専用の通路かと思いがちだが、ストアを訪れたユーザー全員がアクセスできるエリアになっている。
通路を進んでいくと、トイレとウォーターサーバーが用意されている。ここにあるウォーターサーバーは国内のストアとしては初のもので、誰でも水を汲んでOKとのこと。暑い夏には嬉しいサービスだ。



製品の展示については、iPhone、iPad、Mac、Apple Watch、Apple Vision Pro、AirPods、Beatsのオーディオ機器などが展示されていた。Mac Proは展示されていないようだが、Studio DisplayやHomePod、各種アクセサリのラインアップは充実していた。

今回の内覧会では、特別コンテンツとしてYouTuberの「マメ」氏がゲストとして登壇し、iPhoneのカメラを使った撮影テクニックを紹介した。
紹介したのはカメラコントロール機能とマクロ撮影機能、クリーンアップ機能の3つ。カメラコントロール機能は、iPhoneの側面に搭載されたボタンを駆使して撮影できるというもので、混雑した場所で片腕を高く上げて撮影する際に役立つことが紹介された。
さらに、AI機能であるクリーンアップ機能で不要なものを消したり、マクロ撮影機能を利用して、通常の広角カメラでは撮影できないような写真を撮影できることなどを紹介した。

「Apple 梅田」のグランドオープンは2025年7月26日の午前10時を予定している。当日は朝からオープニングセレモニーが開催され、当日訪れたユーザーには先着順でオープン記念のノベルティが配布される予定だ。



配布されるノベルティは、トートバッグとマグネット式ピンズ、ステッカーの3種類。いずれも「Apple 梅田」のロゴが入った特別仕様となっている。
ノベルティは数に限りがあり先着順での配布となる。今回のノベルティはSNSなどでも「デザインがかわいい!」ととても好評なので、手に入れたい場合はぜひ早めの来店をオススメする。
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