現地時間1月3日の米国株式市場において、Appleの時価総額が一時3兆ドル(約340兆円)を超えた。米企業で時価総額3兆ドルを超えたのは、Appleが初。
3日のApple株価は一時、前週末比約3%高となる182.88ドルとなり、上場来高値を更新した。その後は上げ幅を多少縮小し、最終的には2.5%高となる182.01ドルで引け、時価総額は2.99兆ドルとなっている。
Appleの株価上昇の背景には世界的な資金余剰があるとみられる。これまでは米連邦準備理事会 (FRB) による量的緩和などの環境が後押しする形で株価を上げてきたが、直近ではの量的緩和の縮小、および利上げ予測によるリスクヘッジ先としてAppleなど安定的に成長する銘柄に投資が集中しており、AppleだけでなくAmazonやMicrosoft、Alphabet (Google)、Metaなどにも投資資金が集中し、株価が押し上げられている。
最も早く時価総額3兆ドルに達したAppleは、iPhone 13シリーズの販売が好調であること、そしてApp StoreやApple Musicなどのデジタルサービス部門が順調に伸びていることが投資家たちから好感されている。また、新たにARやVR、自動運転車開発の噂に対する期待感も、株価上昇につながっているようだ。
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