
Appleは現地時間5月28日、ユーザー自身による修理を可能にする「Self Service Repair」プログラムの対象にiPadを追加すると発表した。
対象モデルは、iPad Air(M2以降)、iPad Pro(M4)、iPad mini(A17 Pro)、iPad(A16)で、プログラムの提供は5月29日より開始される。
- iPad Air(M2以降)
- iPad Pro(M4)
- iPad mini(A17 Pro)
- iPad(A16)

「Self Service Repair」プログラムは、独立系修理事業者やセルフ修理を希望するユーザーに対してAppleが提供しているセルフ修理サービス。ディスプレイ、バッテリー、カメラ、外部充電ポートなどのApple純正パーツを入手し、自らApple製品を修理できるほか、修理マニュアル、専用の工具セット、診断ツール (Apple Diagnostics) にアクセスできるというものだ。
2022年にスタートして以来、Appleは対象製品と地域を徐々に拡大してきた。iPhoneからはじまり、Mac、ディスプレイ製品、Beats製品などが対象となっており、今回のiPad対応によって対象製品数は65以上に拡大する。最近発売したiPhone 16eやMacBook Air(M3)、Mac Studio(M4)などもサポートに含まれるようになったとのことだ。
また、提供地域についても今夏にカナダが34番目に加わる予定だ。なお、日本では同サービスはまだ利用することはできない。
今回の発表では、Appleの修理エコシステム拡大の一環として、新たな「Genuine Parts Distributor(正規部品販売業者)プログラム」の詳細も明らかにされた。このプログラムでは、Appleとの直接契約がない独立系のモバイル修理業者でも、第三者の正規ディストリビューター経由でApple純正部品を注文できる。
米国ではMobileSentrix、欧州ではMobileSentrixおよびMobileparts.shopが正規販売業者として認定されており、iPhoneのディスプレイ、バッテリー、充電ポートといった主要パーツがすでに提供されている。iPad用パーツの提供は明日(5月29日)より開始される予定だ。
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(画像:Apple)