11月2日、Appleは2018年第4四半期 (2018年7月~9月期) の決算を発表した。
今決算は7四半期連続の増収増益、売上高は前年同期比19.6%増の626億ドル、純利益は31.8%増の141億2500万ドルで過去最高を記録した。また、1株当り利益は2.07ドルとなった。
ただし、iPhoneの販売台数は市場予測を下回り0%増加。高価格化が影響しているとみられる。代わりにiPhoneの高価格化が進んだことから、売上高は29%と大幅に増加している。
また、iPadやMacに関しては前年同期比で販売台数が減少中。これらは、製品の高価格化のほか主に新興市場の低調が影響しているようだ。ちなみに、購入意欲が旺盛だった中国が米中貿易摩擦や中国国内の景気減速などが問題視されており、今後これらに対応できるかどうかが市場関係者を中心に懸念されている。
iPadやMacに関しては今月7日に新型モデルを投入することから、次期決算発表 (2019年第1四半期) では販売台数の増加と売上増加が決算内容に寄与するはずだ。ただし、Appleは2019年度第1四半期の決算報告から、iPhone・iPad・Macの出荷数を報告しない方針を発表したため、今後は正確な販売台数を確認することができなくなる見通しだ。
総売上高 | 629億0000万ドル ( +20% ) |
---|---|
純利益 | 141億2,500万ドル |
売上高 | 販売台数 | |
---|---|---|
iPhone | 371億8,500万ドル ( +29% ) | 4,688万9,000台 ( ±0% ) |
iPad | 40億8,900ドル ( -15% ) | 969万9,000台 ( -6% ) |
Mac | 74億1,100万ドル ( +3% ) | 529万9,000台 ( -2% ) |
Service | 99億8,100万ドル ( +17% ) | − |
その他 | 42億3,400万ドル ( +31% ) | − |
地域 | 売上高 |
---|---|
アメリカ | 275億1,700万ドル ( +19% ) |
ヨーロッパ | 153億8,200万ドル ( +18% ) |
中国 | 114億1,100万ドル ( +16% ) |
日本 | 51億6,100万ドル ( +34% ) |
アジア太平洋地域 | 34億2,900万ドル ( +22% ) |
高価格化が進む傾向にあるApple製品だが、これから本格的なホリデーシーズンを迎え、Apple WatchやiPhoneシリーズ (特に低価格なiPhone XR) はギフトとして人気商品になるとみられる。財布の紐が緩む消費者の購買意欲をうまく吸収できるかどうかが市場の注目を集める。
今回の決算発表を受けて、株価は時間外取引で一時207.40ドル (現地時間11月1日18時) まで下がった (7%下落)。
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