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Apple、ポッドキャスト強化のため資金拠出 オリジナル番組制作でSpotifyに対抗か

Appleは他の音楽配信サービス、とりわけSpotifyに対抗するため、Podcastに資金を拠出する計画があることがわかった。Bloombergの著名記者Mark Gurman氏が伝えた。

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Apple独自のPodcast番組が誕生か

Appleは独自のPodcast番組を制作・配信するつもりのようだ。

Bloombergによると、同社の幹部たちは、Podcastの独占配信権について他メディア企業と協議を行っているという。Appleはまだこの計画について明確な戦略を持てていないが、過去に例がないディール(取引)になることを追求しているとみられる。

Appleがどのような計画を持っているのかは不明だが、想像するに独自のPodcast番組を制作・配信することでユーザーを獲得することが狙いであると思われる。

具体的なライバルはSpotify。Spotifyは音楽配信で有名だが、同時にPodcastの配信にも力を入れており、最近は音楽とPodcastをミックスしたプレイリストの提供も行っている。

ちなみに、米国では毎月7,000万人を超えるユーザーが何かしらのPodcastを聞いている。毎週聞いているユーザーに絞ると、4,800万人ものユーザーがPodcastを聞いていることがわかっている。

そんな調査があるにも関わらず、AppleはPodcastを使ったビジネス展開は積極的に行っていない。iTunesのPodcast市場こそは巨大だが、Apple MusicのようにPodcastを聞くことで収益が発生する構造は現時点で作っていない。

もともとPodcastという概念を生み出したのはAppleが先だが、それをビジネスとしてうまく活用しているのはむしろSpotifyの方だ。

しかし、最近になってAppleはPodcastに注力しようとしている痕跡が見つかっている。その最たる例は次期macOSこと 「macOS Catalina」 。同OSはこれまでのiTunesをライブラリとPodcast、Apple Musicに分割し、それぞれ独立したアプリを提供する。iTunesの “ひとつの機能” ではなく、Podcastという市場が存在することをユーザーに明確に知らせることが可能になる。

今秋から、Appleは 「Apple TV+」 で多数の独自映像コンテンツを配信を開始するが、それと同じようにAppleは独自のPodcastを提供するつもりなのかもしれない。ただし、どうやって収益化を図るのかはまだ明らかにはなっていないため、定額制のPodcastサービスが生まれるのか、それともApple Musicの中に組み込むのか、それとも広告配信制にして基本無料で配信するのかなど、詳細は不明だ。

Apple TV+

Appleが2019年秋にリリース予定の独自映像配信サービス。Appleが資金を拠出し、スティーヴン・スピルバーグ監督や俳優のリース・ウィザースプーン、ジェニファー・アニストンらを起用した番組が配信予定だ。料金体系についてはまだ発表されていない。

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