
Apple Musicがサービス開始から10周年を迎えた。この節目にあわせてAppleは、米ロサンゼルスに新たなグローバルクリエイティブハブとなる大規模スタジオスペースをオープンする。
この新スタジオは、アーティスト支援、音のイノベーション、ファンとのつながり強化を目的とした、これまでで最も野心的なプロジェクトとして、Appleがこれまで10年かけて築いてきた「アーティストファースト」「音楽ファースト」という姿勢を、より具体的な形で体現するクリエイティブキャンパスとなる。
スタジオの規模は、面積約15,000平方フィート(約1,400平方メートル)以上で3階建て。オープンは今夏を予定。
没入型オーディオ、リアルタイム制作、新しいストーリーテリングの場に

新たに作られるスタジオは、空間オーディオ体験やライブ収録、マルチカメラ撮影、ポッドキャスト、ソーシャルコンテンツ制作など、さまざまな用途に対応する。
具体的には以下のような設備が用意される。
- インタビュー、カジュアルな会話、即興パフォーマンスなどに対応する2つの最先端ラジオスタジオ
- ライブパフォーマンスやファンイベント、上映会などに使える4,000平方フィートのサウンドステージ
- 空間オーディオ制作用に9.2.4 PMCスピーカーシステムを備えたミキシングルーム
- フォト&SNS向けコンテンツ制作、リアルタイム編集に対応したラボや編集室
- ソングライティング、ポッドキャスト、1対1インタビュー用のプライベートブース
- Apple Musicの過去10年を振り返るアーカイブアートや写真が並ぶ専用ギャラリースペース
このロサンゼルスの拠点は、東京、ベルリン、ロンドン、パリ、ニューヨーク、ナッシュビルなど、すでに稼働しているクリエイティブハブのグローバルネットワークの中心として機能するという。
Apple Music Radio、10周年ウィークに突入

Apple Music Radioは、2015年にはじまった「Beats 1」 時代から続く、アーティストとファンがリアルタイムでつながれる場として進化してきた。この10周年を記念し、ゼイン・ロウ氏、イブロ・ダーデン氏らが登場する特別番組が1週間にわたって展開される。
日本時間6月30日午後10時からは「Don’t Be Boring: The Birth of Apple Music Radio with Zane Lowe and Ebro Darden」の配信がスタート。Beats 1立ち上げ時の裏話から、グローバルラジオとして成長するまでの10年を振り返る内容となる。
続く7月1日午前0時からは8時間特番「10 Years of Apple Music」が放送。Apple Musicならではの独占インタビューやライブ音源、カルチャー的なマイルストーンをまとめて紹介。そして午前8時からは、「Live: 10 Years Of Apple Music」として、ゼイン氏とイブロ氏が生放送でDJを担当。これまでApple Musicを支えてきたアーティストたちも出演予定だ。
配信は apple.co/_Radio から無料で聴くことができる。

さらに、7月1日からは「過去10年間で最もストリーミング再生されたトップ500曲」のカウントダウン企画もスタート。1日100曲ずつ発表され、最終日の7月5日にはトップ100が一挙公開される。同時に「Apple Music 10周年:トップソング」プレイリストも提供開始される予定だ。
そのほか、自分がApple Musicで過去最も多く聴いた楽曲を振り返ることができる「リプレイ:オールタイム」機能も新登場。Apple Musicアプリの「ホーム」タブから自分専用のオールタイム再生リストをチェックできる。
Apple Musicは現在167以上の国と地域でサービス展開中。ロスレスオーディオ、空間オーディオ、リアルタイム歌詞表示など、音楽体験を進化させ続けている。
関連リンク
(画像:Apple)