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AppleのMRヘッドセット、2023年後半に発売か。これまでの予測から遅れ

Appleは独自のAR/VRヘッドセットを開発していると以前より噂されており、その発売時期は早ければ2023年第2四半期と予想されてきた。しかし、著名アナリストによると、同製品の発売時期はすこし後ろ倒しとなる可能性が出てきた。

現地時間5日、TF International Securitiesの著名アナリストMing-Chi Kuo氏は、AppleのAR/VRヘッドセットの発売時期を 「2023年後半」 と予想している。

Kuo氏によれば、同ヘッドセットのソフトウェア開発に遅れが生じているとのこと。

予定されていた2023年第2四半期から遅れることで、2023年中の販売台数は50万未満となり、当初の市場予測である80〜120万台には到達しない可能性があるという。また、MRヘッドセット市場においても悪影響が出る可能性があるとも指摘している。

一方で、ハードウェア開発については順調に推移しているようで、すでに部品の調達についても目処が立っており、同製品に搭載される各種コンポーネントは2023年第2四半期には納品が行われるとのことだ。

Kuo氏は同製品の発表時期について、「2023年1月」 と予想していたが、今回の生産遅れにより発表自体も遅らせる可能性があると考えているようだ。プロモーション開始と実際の販売開始に時差が生じれば、販売台数に悪影響が出る可能性があるためだ。

Appleが開発するAR/VRヘッドセットは3種類。ハイエンドモデルと廉価モデル、さらにARグラスが用意されるとのことだ。

米Bloombergの著名記者Mark Gurman氏は、AppleはN301、N602、N421のコードネームがつけられたヘッドセットを開発しているという情報を掴んでいるという。いずれも発売時期は未定。

N301は、Metaから発売されるとみられる新型VRヘッドセット 「Meta Quest Pro」 の対抗モデルとなるハイエンド機。名前は 「Apple Reality Pro」 。

N602は、「Apple Reality Pro」 の後継機あるいは廉価モデルとみられるデバイス。「Apple Reality Pro」 が20万円を超えるとの予想があることから、同モデルはおそらく廉価版になるのではないだろうか。名称は 「Apple Reality One」 となる可能性があるそうだが、この名称は 「Apple Reality」 シリーズにおける何らかのオプション(サービス?)となる可能性があるようだ。

N421は、前述の2機種とは異なりARグラス。具体的な製品仕様等は不明だが、発売はまだしばらく先になるとみられる。

最も強力なライバルとなりそうなのは、Metaの 「Meta Quest」 シリーズ。MetaはこれまでのSNS中心のビジネスモデルからメタバース市場への投資を増やし、そのビジネスモデルを大きく転換することを目論んでいる。

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