Appleは防滴仕様のライトニングケーブルを開発しているようだ。
Patently Appleによると、同社はライトニングケーブルの端子部分を防滴化する特許を、米国特許商標庁(USPTO)に申請したことが明らかになった。
この技術はおそらく、充電中のiPhoneの防水性能を高めるためのものと予想される。
ライトニングケーブルが防滴仕様に?
特許情報によると、ライトニングケーブルの端子部分に耐水用のパッキンを備えることで、iPhoneを充電している最中でも水による故障を防ぐことができるようになるとのこと。
Appleは、2016年に発売した「iPhone 7」からIP67等級の高い防水性能を実現している。iPhoneを水で濡らしたとしても、高確率で問題なく動作するようになっており、ユーザーは水辺でも安心してiPhoneを使うことができるようになった。
しかし、Appleは充電中にiPhoneを濡らすことだけはご法度としている。おそらくライトニングケーブルが防水でないことから、水に濡れた時に予期せぬことが起こる可能性を危惧しているのだと思われる。
今回の技術でライトニングケーブルの耐水性能が高くなれば、もしかすると充電中のiPhoneも防水仕様になるのではないだろうか。
Appleはこれまでも自社製品の防水化を積極的に進めてきた。iPhoneだけでなくApple Watchに関しても、スイミング後にデジタルクラウンを回すことで、外に水を吐き出す仕組みが搭載されている。
これらの実績を見る限り、Apple製品はかなり水に強いと言えるだろう。キッチンだろうが水辺だろうが、どこにでも安心してApple製品を持ち出せる、そういった印象をユーザーに与えたいのかもしれない。
ただ、仮に充電ケーブルが防水になっただけで、他社端末ではなく「iPhone」を買おう、とまではならないはず。しかし、Appleはそれを積極的に行っている。
その理由は、おそらくユーザーの利便性を向上させるため、Appleならではの考えとも言えるかもしれない。Appleの防水へのアプローチは評価されてもいいはずだ。
ちなみに、今回の件でひとつ分かったことがある。それは、防水のLightningケーブルを開発しているということは、今後の端末もライトニングケーブルを必要とするということ。
一時、iPhoneからライトニング端子が廃止されるのでは、という噂が登場したが、Appleは同端子の廃止を検討しているわけではないらしい。
[ via 9to5Mac ]