Appleが開発していると噂のARメガネ 「Apple Glass」 。2020年から2022年のどこかで発表、販売が開始されることが予想されているが、著名リーカーのひとりJon Prosser氏によれば、早ければ今年にも同ARメガネが披露となる可能性があるという。
現地時間5月19日、Jon Prosser氏は自らのYouTubeチャンネル 「FRONT PAGE TECH」 に一本の動画を投稿。かねてから噂されているAppleのARメガネに関する情報を提供した。
ARメガネ 「Apple Glass」 の詳細が判明、価格は499ドル以上
同氏によれば、ARメガネの名前は 「Apple Glass」 になるとのこと。デザインはOculus Questに似ていると著名アナリストKuo氏は伝えていたが、Jon Prosser氏はメガネ型になるとKuo氏の予測を否定する形だ。
「Apple Glass」 はApple WatchのようにiPhoneからデータが転送されて動作するようになっているため、スタンドアロン機のようにも見えるが完全スタンドアローンでは動作しないようだ。
左右両方のレンズがディスプレイになっているとのこと。ディスプレイに映し出される映像のUIは 「Starboard」 と呼ばれ、ヘッドセット前でハンドジェスチャーをすることでコントロールできるようになっているという。また、Apple独自のQRコードを読み取ることができる。
ただしメガネ型デバイスということでサングラス機能を切望する声も上がっていたが、着色レンズでは同ARメガネはうまく動作しないため、サングラス版は用意されないとのことだ。
Jon Prosser氏は、「Apple Glass」 のプロトタイプを “この目で見た” としている。現在のプロトタイプはあくまで開発用のものであるためフレームはプラスチックで作られていたとのこと。最終製品では素材が変更され、金属のフレームが採用される可能性を示唆している。
また、メガネのツルの部分にはLiDARスキャナが搭載されていたとのこと。そのほかのカメラについては、プライバシー配慮のため現在は搭載されていないという。
充電はワイヤレス充電によって行うとのこと。プラスチックのスタンドが用意されており、そこにApple Glassを裏返すように置いて充電するのだとか。
価格は499ドル~になる見通し。発表は2020年第4四半期~2021年第1四半期 (2020年9月~2021年3月) 。新製品発表イベントにおける最後のセクション “ One More Thing… (あともうひとつ)” で発表されるとしている。ただしこれはCOVID-19 (新型コロナウイルス感染症) の連邦政府・州政府ヘルスガイダンス次第だという。
発売は2021年第4四半期~2022年第1四半期 (2021年9月~2022年3月)。つまり発表されてから発売まで最短で1年、最大で1年半の期間が開くことになる。
AppleのARヘッドセットについては、現在大きく分けてふたつの噂がある。ひとつは前述のTF International Securitiesの著名アナリストMing-Chi Kuo氏の情報。彼はOculus QuestのようなHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を予想している。
ふたつめは今回のJon Prosser氏の情報。メガネタイプのガジェットになるとの予想だが、果たしてどちらの情報が正しいのだろうか。多くのユーザーは後者の方を期待しているようだが、今後の続報に期待したい。
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