現地時間10月31日、Appleは2024年第4四半期 (2024年7~9月期) の決算発表を行った。
同四半期の売上高は949億3000万ドル (約14兆4304億円) で、前年同期比6.1%増。純利益は147億3600万ドルで前年同期比35.8%減。1株あたり利益は0.97ドル。参考情報として、昨年同期 (2023年第4四半期) の売上は894億9800万ドル、純利益は229億5600万ドルだった。
iPhoneは堅調も、中国市場における苦戦が続く
各製品の売上高、会社全体の売上高・純利益 (および増減) は以下表のとおり。
総売上高 | 949億3000万ドル (+6.1%) |
---|---|
純利益 | 147億3600万ドル (-35.8%) |
売上高 | |
---|---|
iPhone | 462億2200万ドル (+5.5%) |
Mac | 77億4400万ドル (+1.7%) |
iPad | 69億5000ドル (+7.9%) |
Wearable & Home | 90億4200万ドル (-3.0%) |
Service | 249億7200万ドル (+11.9%) |
地域 | 売上高 |
---|---|
アメリカ | 416億6400万ドル (+3.9%) |
ヨーロッパ | 249億2400万ドル (+11.0%) |
中国 | 150億3300万ドル (-0.3%) |
日本 | 59億2600万ドル (+7.6%) |
アジア太平洋地域 | 73億8300万ドル (+16.6%) |
今期の決算は、売上高が前年同期比6.1%増となりアナリスト予測とほぼ同水準になった。
そして、売上の半数以上を占めるiPhoneは今期は好調で、前年同期比5.5%増となる462億2200万ドルに。世界的なスマートフォン需要の回復基調に助けられる部分もあったかもしれないが、9月に投入されたばかりの新型「iPhone 16」シリーズは、Appleの独自AI技術「Apple Intelligence」向けに設計されたこともあり、買い替えが進んだ可能性がある。ただし、「Apple Intelligence」は米国英語環境のみで先行提供されている上に、目玉である機能の一部がまだ提供されていないことから、同機能目当ての買い替えは限定的だった可能性が高そうだ。
地域別の売上では、中国を除くすべての地域でプラスになっている。中国市場では、国内のスマートフォンメーカーとの競争が激しさを増しており、うまくシェアを伸ばすことができていないようだ。また、アメリカ、欧州、中国に次ぐ市場である日本においては7.6%増となる59億2600万ドルに。記録的な円安などで一時売上はマイナスとなっていたものの、前回そして今回と2期連続でプラス成長を記録している。
なお、今期は純利益が35.8%減と大幅減益となっているが、これは欧州司法裁判所がAppleに課した130億ユーロ (約2兆円相当)の課徴金を計上したことによるもの。今年9月にEU最高裁にあたる欧州司法裁判所が、アイルランドがAppleに対して適用していた法人税の優遇措置に関して、違法な補助金であると指摘していた。
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(画像:Apple)