Appleは2023年第2四半期 (2023年1~3月期) の決算発表を、現地時間2023年5月4日(木)午後2時(PT)/午後5時(ET)より行うことを明らかにした。日本時間では2023年5月5日(金)午前6時頃に発表される予定だ。
前回決算では、米連邦準備制度理事会 (FRB) の金融引き締めによる米国内の景気の冷え込みにくわえて、中国における新型コロナウイルス感染症の拡大にともない、工場の稼働率が低下し、生産・供給が滞ったことを主因として、2019年以来の減収減益になっていた。
それだけに、今回の決算は現行最新機種の売れ行きに注目が集まる。Appleは珍しく、2月に新型MacBook Proや、新型HomePod、新型Mac miniを投入している。また、3月にはイエローカラーのiPhone 14を発売するなど、消費が低下しがちな冬の売上の底上げを行なっている。これらが決算にどう現れるかが注目だ。
なお、2019年以来の減収減益を記録したにも関わらず、Appleの株価は以前の過去最高値に向かって上昇を続けている。iPhone 14シリーズはグローバルでやや苦戦が続いていると伝えられているものの、一方で大きな減産は行われておらず、特にアジア圏での強い需要の恩恵を受けている。また、Appleのエコシステムはユーザー離れを食い止めており、新たな顧客獲得のコストは抑えながら、新たな製品の継続的な購入を促していることが改めて評価されている。
これらを踏まえて、Goldman SachsのアナリストMichael Ng氏は、Appleの目標株価を199ドルに設定している。また、WedbushのアナリストDan Ives氏は190ドルに設定しているように、株価パフォーマンスは決して悪くはなさそうだ。ただし、現在の株価はAppleがディズニーを買収するという噂から、一定の期待買いが含まれていることは頭に入れておきたいところ。
ちなみに、GoldmanがAppleの株を「買い」と判断するのは2017年以来、約5年ぶり。現在のAppleの時価総額は2.62兆ドル。今年1月には2兆ドルを下回っていたが、現在は徐々に回復しつつある。
参考までに昨年同期 (2022年第2四半期/2022年1~3月期) の決算は、売上高が972億7800万ドル(約12兆7282万円)、純利益は250億1000万ドル。総売上高、純利益ともに四半期ベースで過去最高を更新していた。
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