現地時間2月1日、Appleは2024年第1四半期 (2023年10~12月期) の決算発表を行った。
同四半期の売上高は1195億7500万ドル (約17兆5055億円) で、前年同期比2.1%増。純利益は339億1600万ドルで前年同期比13.1%増。1株あたり利益は2.18ドル。参考情報として、昨年同期 (2023年第1四半期) は売上1171億5400万ドル、純利益は299億9800万ドルだった。
増収増益は5四半期ぶり、iPhoneの売上は6%増
各製品の売上高、会社全体の売上高・純利益 (および増減) は以下表のとおり。
総売上高 | 1195億7500万ドル ( +2.1% ) |
---|---|
純利益 | 339億1600万ドル ( +13.1% ) |
売上高 | |
---|---|
iPhone | 697億200万ドル (+6.0%) |
Mac | 77億8000万ドル ( +0.6% ) |
iPad | 70億2300ドル ( -25.3% ) |
Wearable & Home | 119億5300万ドル ( -11.3% ) |
Service | 231億1700万ドル ( +11.3% ) |
地域 | 売上高 |
---|---|
アメリカ | 504億3000万ドル ( +2.3% ) |
ヨーロッパ | 303億9700万ドル ( +9.8% ) |
中国 | 208億1900万ドル ( -12.9% ) |
日本 | 77億6700万ドル ( +15.0% ) |
アジア太平洋地域 | 101億6200万ドル ( +6.6% ) |
今期の決算は、昨年末のホリデーシーズンの売上を反映したもので、全体を見ると売上高は前年同期比で2.1%増、純利益は13.1%増で堅調な内容になっている。増収増益は5四半期ぶりということになる。
売上の半数以上を占めるiPhoneの売上については、6%増となる697億200万ドルで安定した成長を見せた。ただし、中国市場における売上は予想以上の不振に陥っていることが明らかになった。当初アナリスト予測よりも落ち込みは大きく、前年同期比で12.9%減という結果になった。
これは中国の個人消費の落ち込みや中国政府の外国技術の利用に制限をかける方針が重しになった結果で、今後もAppleは中国市場における販売に苦戦する可能性がありそうだ。
iPad部門は25.3%減、ウェアラブルとホーム部門は11.3%減。サービス部門は変わらず好調を維持しており前年同期比で11.3%増となっている。
一方で目下注目となるのは、Apple初のXRデバイス 「Apple Vision Pro」 の投入だ。Appleは空間コンピュータとし、新しいカテゴリの同デバイスを今後10年を見据えたデバイスとして投入しているが、市場はこのヘッドセットをどう受け止めるのかにも注目だ。
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(画像:Apple)