Appleのインダストリアルデザイン担当副社長Evans Hankey氏が、今後6ヶ月以内にAppleを退社する予定であることがわかった。
現地時間21日、米メディアBloombergの記者Mark Gurman氏が信頼できる情報筋からの話として伝えている。
Apple製品は、美しく、実用的なデザインを採用した製品作りで世界から高く評価されてきた。その潮流を作ったのは、長らくプロダクトデザインを担当してきたJony Ive氏だろう。
しかし、そのIve氏は2019年でAppleを退社。後継者としてインダストリアルデザイン担当副社長Evans Hankey氏と、ヒューマンインターフェイスデザイン担当副社長のAlan Dye氏が、Appleのプロダクトデザインを牽引してきた。Evans Hankey氏はJony Ive氏のもとで部下として働いており、現在は最高執行責任者のジェフ・ウィリアムズの部下として働いている。
今後も、Appleの社内でJony Ive氏のDNAが脈々と引き継がれていくかと思いきや、前述のEvans Hankey氏がこのたびAppleを退社する予定であることがわかった。
今後6ヶ月はAppleに留まるものの、退任後の後任は決まっていない。製品デザインを統括するデザインチーフがいなくなるということは、Appleにとって大きな痛手となり得る。
Mark Gurman氏によれば、Appleからお抱えのデザインチーフがいなくなるのは1990年代後半にスティーブ・ジョブズが会社の支配権を取り戻した頃以来であるとのことだが、後任が長らく決まらなければ今後のApple製品の展開にも大きな影響を与える可能性がある。
Evans Hankey氏の退任で即座にApple製品のデザインが変わるかどうかは不明ながら、Jony Ive氏の退任後に製品デザインが大きく変わったことを考えると、後任次第ではApple製品のデザインは今後大きく変わっていく予定なのかもしれない。
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