ついにAppleは、iPhoneやiPadのWEBブラウザアプリおよびメールアプリのデフォルト設定を、サードパーティ製アプリに変えられるように仕様を変更するつもりなのかもしれない。
Bloombergの著名記者Mark Gurman氏は20日、AppleがiPhoneやiPadのデフォルトアプリをサードパーティ製のもので置き換えられるよう変更を加えることを検討していると伝えた。
iPhoneやiPadのデフォルトアプリがサードパーティ製に変更可能に?
これまで、iPhoneやiPadはもともとインストールされていた純正アプリ 「Safari」 「メール」 がデフォルトとして設定されており、サードパーティ製アプリを利用するユーザーは不便を強いられてきた。例えばメールアドレスをクリックすると、自動で開くアプリはメールアプリだったり。しかしこのデフォルトアプリを変えられるようになることで、使い勝手が大きく改善される可能性がある。
この改良は、Appleが自社のサービスだけを優遇しているとの指摘を受けてのものだという。独占禁止法に抵触すると指摘されているため、Appleとしては止むを得ない形かもしれないが、とはいえ使い勝手が良いデバイスをユーザーが選びたがるのも事実。より自由度が高くなることで、iPhoneやiPadの販売につながる可能性は十分にあり得るのではないだろうか。
ちなみに、今回の情報を聞く限り、すべてのアプリをデフォルトの純正アプリから変更できるわけではなく、あくまで変更できるのは 「Safari」 や 「メール」 などの一部のアプリのみに限られることになりそうだ。
ちなみに、Appleのサードパーティのデフォルト化開放は、HomePodにも及ぶ模様。具体的にはSpotiyの再生に対応する予定で、これまでApple Musicしか利用できなかったHomePodでもいよいよサードパーティの音楽サービスが利用できるようになるかもしれない。
これらはあくまで検討段階のようだが、もし実装すると決断した場合、早くて今秋リリース予定の 「iOS 14」 で利用可能になるとのこと。GmailやGoogle Chromeアプリをデフォルトアプリに指定できる日はそう遠くないかもしれない。
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