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Appleの車用デジタル鍵 「CarKey」 機能、メッセージアプリで鍵情報が送信可能

開発者向けに提供されているiOSの最新ベータ版 「iOS 13.4 beta」 には、「CarKey」 と呼ばれる新機能が存在することが判明している。

これはiPhoneやApple Watchを車の鍵代わりに使用できるデジタルキー機能。車にかざすことで、車のドアの施錠・解錠が可能になるとみられている。デジタルキーは 「Wallet」 アプリで管理でき、その鍵は家族に共有することが可能。さらにドライバーや整備士といった一時的にその車に乗る人にも時限的な共有が可能だという。

この共有機能についてはメッセージアプリによる送信・共有にも対応していることがわかった。本日 (2月20日) 配信された 「iOS 13.4 beta 2」 から共有に関する新しいフレーズが見つかっている。

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「CarKey」 機能のデジタルキーはメッセージアプリで共有可能

「iOS 13.4 beta 2」 に内包されている情報から、メッセージアプリを使って 「CarKey」 のデジタルキー情報を送信することが可能であることがわかった。

デジタルキー情報を受け取った人にはその旨が通知され、iPhoneやApple Watchの 「Wallet」 アプリにデジタルキーを登録することが可能になるという。ただし、「CarKey」 はApple Payのように利用するたびに生体認証をクリアする必要があるわけではない (おそらくエクスプレスモードのように動作) ため、デジタルキーの送り先には細心の注意が必要だろう。

「CarKey」 機能は、iPhoneやApple Watchに搭載されたNFCタグを利用することで実現し、初期設定時は車内のNFCリーダーにiPhoneやApple WatchをApple Payのようにかざすことで完了できるとのこと。

現時点ではNFCを利用した機能だが、将来的にはiPhone 11 Proから搭載されるようになったUWB(Ultra Wideband)を利用して、よりスマートなキーレスエントリーシステムに変貌を遂げる可能性がある。CarKeyがUWBに対応すれば人と車の距離を計測することができ、例えば 「車から1m以内にいないとドアの解錠ができない」 というようなセキュリティを向上させることも可能になる。Appleはそこまで計算した上で 「UWB」 を搭載しているはずだ。

もちろん、この機能は車側がNFC (将来的にはUWBにも) に対応している必要がある。車メーカー側との連携が必要になるため、一般ユーザーに広く行き渡るには最低でも5年程度は必要だろう。Appleのカーナビ機能 「CarPlay」 についてもここ数年でようやく一般車に広く導入されるようになった。

「CarKey」 機能は 「iOS 13.4」 のベータ版で見つかっているため、早くて今春に利用できるようになる可能性がある (iOS 13.4が2020年春リリース予定なため) 。Appleは3月に新製品発表イベントを開催すると噂されているため、もしかするとそのタイミングでCarKey機能を発表するかもしれない。

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[ via MacRumors ]