Appleは現在、AR・VRヘッドセットを開発していると噂されている。
同製品はどちらかというと一般ユーザー向けというより、開発者もしくは法人に向けたものになるとの噂だが、これについて、The Infomationは匿名情報提供者からの情報を最新レポートで公開している。
AppleのAR・VRヘッドセットは8Kディスプレイが2台、ハンドトラッキング用カメラ12台が搭載
The Informataionによると、AppleのAR・VRヘッドセットはやはりプロレベルのハイエンドユーザーにフォーカスした製品になるようだ。
ヘッドセットには8Kのディスプレイが2台内蔵されるほか、ハンドトラッキング用のカメラが12台、ヘッドセット周囲に搭載されるとのこと。また、アイトラッキング (視線追跡機能) にも対応するほか、ARとVRを融合させたMR (複合現実) も利用できるとのことだ。イメージとしてはOculus QuestのようなVRヘッドセットというよりも、Microsoft HoloLensの方が近いのかもしれない。
さらに、AirPods ProやAirPods Maxに実装されているような空間オーディオにも対応し、高い没入感を実現するという。また、内蔵バッテリーだけでは不足することを考慮して、ヘッドバンドを交換式とし、バッテリー容量を増やせるバンドをオプションとして提供することを検討しているとのこと。
デバイスの操作方法としては複数の案が検討されているようだが、そのうちのひとつとして指に装着するタイプも検討されているとのこと。もし実現すれば、ハンドトラッキングと合わせることで、映画『マイノリティ・リポート』のようにすべてエアジェスチャーのみで操作できることになるだろう。ちなみにヘッドセット側に物理的なダイヤルが搭載されたプロトタイプも作られているようだ。
これほどの性能・機能となれば、価格は恐ろしいものになるだろう。The Informationの情報によれば同ヘッドセットの価格は約3,000ドルが想定されているとのこと。日本円にすると、おおよそ315,000円。
MicrosoftのHoloLensに比べるとやや安いものの、それでもOculus Questなどの一般向けVRヘッドセットに比べたらかなり高価になる。年間販売台数を25万台と見積もっているところからも、やはり一般ユーザーよりも開発者や法人をターゲットにした製品として開発されていそうだ。
ちなみにカラーラインナップはAirPods Maxのように複数の色の展開が予定されているようだ。
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[ via MacRumors ]