夢のワイヤレス充電器 「AirPower」 。iPhoneだけでなく、Apple WatchやAirPodsなど複数デバイスを同時に充電できることで大いに期待された製品だったが、開発がうまくいかなかったことからAppleは2019年3月に開発中止を発表。まさに “夢” で終わってしまった製品だ。
しかし、まだAppleはAirPowerを諦めてはいないのかもしれない。最近、Appleの未発表製品に関するリーク情報を多発させているリーカーJon Prosser氏が、AppleはAirPowerの開発を再開した可能性があると伝えた。
Appleのワイヤレス充電器 「AirPower」 の開発が再開か
Jon Prosser氏によれば、Appleは新しいワイヤレス充電器の開発に着手している可能性があるとのこと。ゼロから開発を行っており、現在はプロトタイプの開発段階で、ワイヤレス充電器の熱を効率よく放熱できるよう充電器のコイルの配置設計を見直したとのこと。
また、AirPowerの開発が難航したひとつの理由として挙げられていたApple Watchの充電に関してだが、現在のプロトタイプではApple Watchはサポートしていないとのことだ。
AirPower isn’t dead 👀
The project is back on, internally. No guarantee that they’ll finalize and release it, but they haven’t given up yet and they’re trying to re-engineer the coils to displace heat more effectively. Prototyping is underway.
🧻🧻🧻🧻🧻 pic.twitter.com/tjbbViwGM2
— Jon Prosser (@jon_prosser) March 22, 2020
Jon Prosser氏は最近になって現れたリーカーだ。しかしそのリーク情報の精度はかなり高いことから、今回の情報も本当である可能性は十分に考えられる。ちなみに同氏は新型コロナウイルスの影響でトイレットペーパーの在庫が少なくなっているためか、リーク情報の精度をトイレットペーパーでスケールするのが彼の定番(?)と化していて、今回の情報はトイレットペーパー5つ分、つまり100%の精度であるとのことだ。
ただし、AirPowerは技術的に実現は非常に難しい代物。あのAppleでさえも開発を断念するほどだったため、実際の製品化に漕ぎつけられるかは現時点ではわからない。TF International Securitiesの著名アナリストMing-Chi Kuo氏も以前、Appleが新型ワイヤレス充電器の開発に着手していることを伝えていたが、それがAirPowerの復活を示すのか、それとも完全なる別物なのかは現時点では不明のままだ。
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