現地時間7月30日、Appleは2020年第3四半期 (2020年4~6月期) の決算発表を行った。
Appleの同四半期の売上高は596億8500万ドルで、前年同期比で11%増となった。純利益は112億5300万ドルで前年同期比12%増。希薄化後の1株あたり利益は2.58ドルとなり、新型コロナウイルスという未曾有の経済危機の最中でありながら、いずれも事前の市場予測を上回るかたちとなった。売上高は同四半期としては過去最高、また増収は5四半期連続となっている。
参考情報として昨年同期(2019年第2四半期)の売上高は538億900万ドル、純利益は100億4,400万ドルだった。
コロナパンデミック最中でも事前予測を上回る決算内容に
各製品の売上高や会社全体の売上高・純利益 (および増減) は以下の表のとおり。
総売上高 | 596億8500万ドル ( +11% ) |
---|---|
純利益 | 112億5300万ドル ( +12% ) |
売上高 | |
---|---|
iPhone | 264億1800万ドル ( +2% ) |
Mac | 70億7900万ドル ( +22% ) |
iPad | 65億8200ドル ( +31% ) |
Wearable & Home | 64億5000万ドル ( +17% ) |
Service | 131億5600万ドル ( +15% ) |
今回の決算発表は、コロナパンデミックの最中であるにもかかわらず非常に力強い結果となった。新製品を投入したMac、iPadについては20〜30%の増加、ウェアラブルやホーム分野は17%の増加となった。また収益倍増計画を打ち出しているサービス部門についても二桁台の成長が続いている。
iPhoneの売上は2%程度の増加となったが、そのほかの分野がAppleの決算を押し上げたかたち。Appleは今年秋に新型iPhoneを発表する見通しであるため、次回の決算発表では同社のさらなる成長が期待できるだろう。
地域別の売上高は、米国で8%の増加。日本やヨーロッパ、アジア太平洋地域については17~22%の増加となった。
地域 | 売上高 |
---|---|
アメリカ | 270億1800万ドル ( +8% ) |
ヨーロッパ | 141億7300万ドル ( +19% ) |
中国 | 93億2900万ドル ( +2% ) |
日本 | 49億6600万ドル ( +22% ) |
アジア太平洋地域 | 41億9900万ドル ( +17% ) |
今回の決算発表でAppleは現在の株主に対して、1対4の株式分割を行うことを発表している。株主分割後の取引は8月31日から始まる予定。Appleが株主分割を行なったのははじめてのことではないが、最後に行なったのは2014年だった。ちなみに今回の好決算と株主分割の発表を好感して、Apple株は時間外取引で一時405ドルまで上昇している。
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