現地時間1月27日、Appleは2022年第1四半期 (2021年10~12月期) の決算発表を行った。
同四半期の売上高は1239億4500万ドル(約14兆2940万円)で、前年同期比11%増。純利益は346億3000万ドルで前年同期比20%増。希薄化後の1株あたり利益は2.10ドル。
昨年同期(2020年第4四半期)は売上1114億3900万ドル、純利益は287億5500万ドルだった。
売上高・純利益ともに四半期ベースで過去最高を記録
各製品の売上高や会社全体の売上高・純利益 (および増減) は以下の表のとおり。
総売上高 | 1239億4500万ドル ( +11% ) |
---|---|
純利益 | 346億3000万ドル ( +20% ) |
売上高 | |
---|---|
iPhone | 716億2800万ドル ( +9% ) |
Mac | 108億5200万ドル ( +25% ) |
iPad | 72億4800ドル ( -14% ) |
Wearable & Home | 147億100万ドル ( +13% ) |
Service | 195億1600万ドル ( +24% ) |
今期の決算では、売上高が前年同期比11%増の1239億ドル、純利益も前年同期比20%増の346億3000万ドルと市場予想を上回り、売上高および純利益ともに四半期ベースで過去最高となった。
世界的な半導体不足の影響を受け、供給量に制約があったにもかかわらず、主力となるiPhoneの売上は中国市場を含め好調を記録した。
地域 | 売上高 |
---|---|
アメリカ | 514億9600万ドル ( +11% ) |
ヨーロッパ | 297億4900万ドル ( +9% ) |
中国 | 257億8300万ドル ( +21% ) |
日本 | 71億700万ドル ( -14% ) |
アジア太平洋地域 | 98億1000万ドル ( +19% ) |
昨年終盤、AppleのCEOティム・クック氏は、半導体の供給制約が同四半期の売上高に60億ドル超規模の影響を与える可能性を指摘していた。また、オミクロン変異株の影響などもあったが、決算を見るかぎりではこれらの危機を乗り越えたようにみえる。
iPhoneだけでなく、Mac部門やサービス部門が好調のようだ。Macについては独自開発チップのM1、M1 Pro、M1 Maxチップを搭載したMacの販売が好調であるようだ。前年同期比25%増加の108億5200万ドルを記録。
一方で、前年同期比14%減と市場予測2.89%を大きく下回ったiPadシリーズについては、前述の供給制約により販売数を落とした結果となったようだ。
Appleによれば、前述の半導体の供給制約はとりあえず一段楽したようで、供給制約が今後解消されるかについては慎重な見方をしているものの、1-3月期の出荷数は10-12月期よりも増える見込みであるとのこと。
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