Appleは将来的にミニLEDディスプレイを搭載した製品を6つ発売すると予想されているが、その6製品の内訳が明らかになった。16インチMacBook Pro、14インチMacBook Pro、iMac Pro、12.9インチiPad Pro、10.2インチiPad、7.9インチiPad miniにミニLEDディスプレイが搭載される計画で、現在も開発中であるとのこと。
この情報を伝えたのは、TF International Securitiesの著名アナリストMing-Chi Kuo氏。同アナリストはこれまでに数々のAppleの未発表製品を予測しては的中させてきた実績があるため、今回の情報の信ぴょう性はそれなりと考えていいだろう。
AppleはミニLEDを搭載した6製品を開発中
Appleは以前から、現在の液晶ディスプレイではなくミニLEDを搭載した製品を開発していると噂されてきた。ミニLEDディスプレイを搭載することで、より広い色域表現や高いコントラスト、ダイナミックレンジの表現が可能になると言われている。また、消費電力の向上やディスプレイの薄型化も期待できる一方で、コストの増加も危惧されている。
このミニLEDディスプレイが搭載される製品は、以下の6製品。このうちKuo氏が発売時期を明示しているのは、iMac Pro (2020年第4四半期)と、iPad mini (2020年内)のみで、それ以外はいつ発売するかはわかっていない。Appleは今後数年間で、各製品にミニLEDディスプレイを搭載することを計画していることから、必ずしも次期モデルが同ディスプレイを搭載するとは限らないようだ。
製品名 | 画面サイズ | 発売時期 |
---|---|---|
MacBook Pro | 16インチ | 言及なし (2020年後半?) |
MacBook Pro | 14.1インチ | 言及なし |
iMac Pro | 27インチ? | 2020年第4四半期 |
iPad Pro | 12.9インチ | 言及なし (2020年後半?) |
iPad | 10.2インチ | 言及なし |
iPad mini | 7.9インチ | 2020年 |
ちなみに地味に興味深いのが、Kuo氏がMacBook Proのコンパクトモデルについて、将来的に画面サイズが14.1インチに大型化されることに言及したこと。
現行のMacBook Proは大型モデルとコンパクトモデルの2機種が用意されていて、大型モデルには16インチの画面、コンパクトモデルには13.3インチの画面が搭載されている。
16インチモデルについては、昨年11月に登場した新型モデルで15.6インチからのインチアップを果たしたことから、13インチモデルについても画面の大型化が予想されている。どのように画面のインチアップが果たされるのかは不明ながら、16インチMacBook Proと同様に画面周囲のベゼルの幅を狭くすることで、筐体サイズを変えることなく画面が大型化するのではないだろうか。
現行の13インチMacBook Proの画面サイズは厳密には13.3インチ。もし次期モデルの画面サイズが14.1インチになるのだとすれば、約0.8インチ分画面領域が広がることになる。
ちなみに14インチMacBook Proは画面の大型化以外にも新型シザー構造キーボードが搭載されることが予想されている。もちろん性能の向上も期待されているが、現時点の情報では現行機種の標準モデルと2020年モデルの上位モデルしか比較できず、どれほどの性能向上があるかは明らかになっていない。
このミニLEDディスプレイは、Appleが数年前から投資してきた新技術。一部ではコスト増で製品価格が上昇する可能性も指摘されているが、画面の表現力が向上することでよりコンテンツをリッチに楽しむことが可能になる。期待しているユーザーも多いのではないだろうか。
世界的に流行しているCOVID-19(新型コロナウイルス)の影響で、各製品やモジュールの製造に遅延が発生していると伝えられているなか、ミニLEDディスプレイについては遅延などは発生していないとのこと。もしこれらの情報が事実であれば、同ディスプレイを搭載した各製品はKuo氏の言うスケジュールで発売していく可能性が高い。
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[ via MacRumors ]