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Apple、自社設計のバッテリーすべてに100%リサイクルコバルトを使用へ。磁石にも100%リサイクル希土類元素を使用

4月13日、Appleはアースデイに先駆けて、同社の地球環境負荷軽減への取組みの一環として、自社製品に利用する素材に100%リサイクルのものを使用することを発表した。

まずは、2025年までにAppleが設計したバッテリーすべてに100%リサイクルのコバルトを使用する。

また、Appleが製造・販売するデバイスに内蔵される磁石すべてにリサイクルされた希土類元素を使用するほか、Appleが設計するすべてのプリント回路基板に100%リサイクルした金メッキ/錫はんだを使用するという。

Apple will use 100 percent recycled cobalt in batteries by 2025 | Apple

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Apple、製品へのリサイクル材料の使用を加速

スマートフォンやタブレットなどの製品には、多数のレアメタルが使用されている。レアメタルは地球上で存在する量が少ない、あるいは技術的/経済的に抽出が難しい鉱種で、一般工業において需要がある “レア” な金属を指すが、そのうちリサイクルが進んでいる鉱種やリサイクル技術の導入に目処が立っていない鉱種5種がリサイクル優先鉱種として指定されている。コバルトはそのひとつ。

コバルトは主にリチウムイオン電池に欠かせない素材であるが、可採年数がおよそ50年と言われているため、持続可能な未来を創造するためにはリサイクルを積極的に行う必要がある。

Appleによると、2022年の段階でApple製品に含まれるコバルトのうち約1/4が、100%リサイクルされたもので占められているようになったという。2021年は13%だったことから、わずか1年でリサイクル素材の使用率はかなり増えたことになる。これらの経験から、自社製品に使用するコバルトを2025年までに100%リサイクルされたものにすべて置き換える目算が立ったということのようだ。

Appleがプリント基板にリサイクル素材を使用するようになったのは、iPhone 13のメインロジックボードのメッキに使用される金を、リサイクルされたものにのみ置き換えたことがきっかけ。それ以降、iPad、Apple Watch、AirPods Pro、MacBook Pro、Mac mini、HomePodにおいてリサイクルされた素材で作った回路の割合を増やしている。

現在、Appleデバイスは約20%が再生可能素材、もしくはリサイクルされた素材で構成されている。また、Apple製品に使用される全アルミニウムの2/3以上、全レアアースの3/4、全タングステンの95%以上を100%リサイクル材料で製造しているという。

Appleは、今後さらに再生可能/リサイクルされた素材への変更を拡大する予定で、最終的にはすべての製品において採用する計画を立てている。そして、2030年にはすべての製品の製造・開発において100%カーボンニュートラルを達成する計画だ。

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