アンカー・ジャパン、「Anker 736 Charger (Nano II 100W)」 の出力超過は特殊環境のみで発生と説明。懸念するユーザーには返金対応も行うと表明

7月5日、アンカー・ジャパンは、6月23日に販売を開始したUSBマルチチャージャー 「Anker 736 Charger (Nano II 100W)」 について、通常の使用であれば安全に使用できると説明した。

これは、6月25日に一般ブログで指摘されていた出力超過に関するアンカー・ジャパンの見解として、本日7月5日に公開されたプレスリリースにて発表されたもの。

前述のブログでは、「Anker 736 Charger (Nano II 100W)」 を検証し ”eMarker非対応の3Aケーブルを接続した際に、本来であれば60W (20V/3A) 出力に制限されるところ、100Wの出力ができてしまうことが確認できた” との報告があった。これに対しアンカー・ジャパンは、“(本製品は) PSE認証を取得しており、またUSB-IFが定めたUSB Power Delivery (以下 USB PD) への互換性があり、PC への充電など通常のご使用においては本事象の再現性はなく、安全に使用することができる” とし、同製品が一般利用の範囲において安全に使用できると説明した。

通常の使用環境下では、3Aを超える電流をデバイス側 (PCなど) が要求する場合、充電器側が接続したケーブルのeMarkerの有無を確認し、供給可能な電流の範囲を送信するようになっており、PCなどデバイス側はその範囲内で最適な負荷電流を決定する仕組みになっている。

しかし、電子負荷装置を用いた特殊な環境下においては、電子負荷装置がその電流の範囲を無視し、仕様以上の電流を強制的に要求すれば充電器側から5Aの電流を引くことは理論上可能だという。とはいえ、一般的なPCなどのデバイスを充電する場合においては、「Anker 736 Charger (Nano II 100W)」 から過電流が出力されることはなく、また法的に定められている過電流保護機能を備えていることから安心して使用することが可能、とアンカー・ジャパンは説明する。

現時点で事故報告は一件もないものの、上記のような特殊な環境において100Wが出力されてしまう事象が再現できたことを鑑みて、本日以降に製造する製品についてはeMarkerに対応していないケーブルであっても充電器側で制御する仕様にアップデートを行うという。

また、使用に懸念を感じたユーザーに対しては購入後30日以降であっても返金対応を行う。その際は、カスタマーサポートより返金手続きを行うことができるとのことだ。

アンカー・ジャパン カスタマーサポート
電話番号:03-4455-7823 (平日 9:00-17:00)
Eメール:support@anker.com

(画像:アンカー・ジャパン)

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