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Google、「Android 11」 ベータ版の配信を開始。オンラインイベントは中止に

現地時間6月10日、GoogleはAndroid OSの最新バージョン 「Android 11」 のベータ版の配信を開始した。同時に、オンラインでの開催を予定していた発表イベントは中止とすることも発表されている。

人種差別をめぐる抗議デモの拡大を受け、イベントは中止に

Googleは今回のベータ版配信を 「当初とは異なる形でのリリース」 であると説明した。

本来であれば今月3日に開催予定だったオンラインイベント 「The Beta Launch Show」 で 「Android 11」 のベータ版が配信予定だったが、米ミネアポリスで発生した白人警察官による黒人男性殺害事件の抗議デモが全米に広がっている状況を踏まえ、直前でイベントの延期が発表。依然として抗議活動が続いている現状を受け、人々が重要な議論に集中できるようイベントの中止を決定したとのこと。

Android 11の新機能について

GoogleのAndroid開発者向けブログ「Android 11」 特設ページでは、「Android 11」 のアップデート内容が詳しく紹介されている。

「Android 11」 の主要テーマは 「People」 「Control」 「Privacy」 の3つ。この3つのセクションごとに新機能がまとめられている。

「People」 は人々のコミュニケーションに焦点をあてたもので、各ユーザーにとって重要な人物を認識し、優先順位をつけられるOSの開発を目指したという。何らかのアプリを開いて作業をしている際にメッセージやチャットの通知があったとき、その内容がバブル(泡)のようなアイコンで表示され、わざわざメッセージやチャットアプリに移動せずとも返信できる新機能などが含まれている。

「Control」 はスマートフォンに接続したデバイスの制御に焦点をあてたもの。電源ボタンを押すと照明やサーモスタットなどをコントロールできる新しい画面が表示されるほか、オーディオの出力先をヘッドホンやスピーカーなどに簡単に切り替えられるメディアコントロールも用意される。

「Privacy」 は名前のとおりユーザーのプライバシーを考慮したもの。新たに 「ワンタイムパーミッション」 が導入され、位置情報やカメラなどのアクセス権の設定で 「一度だけ」 という選択肢が選べるようになる。また、一度アクセス権を許可しても長期間アプリを使わなかった場合には自動的にアクセス権をリセットする機能も実装される。


「Android 11」 のベータ版は、現時点では 「Pixel 2」 以降のPixelシリーズでインストール可能。新機能を試してみたい方は早速インストールしてみよう。

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