Amazonの年に一度のビッグセール 「プライムデー」 、2020年は9月に開催される計画であることがわかった。現地時間5月21日、ReuterやThe Wall Street Jounalが独自情報として伝えた。
上記メディアによると、Amazonはプライム会員向けのビッグセール 「Amazon Prime Day」 の開催を2020年9月に延期することを計画しているとのこと。
Amazonプライムデー2020が9月に延期か
延期の理由はCOVID-19 (新型コロナウイルス感染症)の影響。ネットショッピングを利用するユーザーが増え、配送インフラに負荷がかかっていることが原因で延期されることが決まったという。
また、Amazonの配送センターで従業員の中から新型コロナウイルス感染者が出たことから、従業員の一部から待遇の改善や安全対策に関する抗議活動が起きている現状も踏まえて、少なくともネット配送が落ち着くであろう8~9月頃まで同セールが開催されることはないとのこと。参考までにプライムデーは毎年7月に開催されるのが通例となっている。
ReuterはAmazonの幹部会議で使用された文書から8月まで開催されることはないと伝えた。またWSJは9月の開催を報じている。
同セールの開催延期はAmazonにとっても影響が大きい。2015年にはじまったAmazonプライムデーは当初24時間限定で開催されていたが、最近は開催期間が伸びており、昨年は48時間にわたって開催されていた。その結果、売上も大幅に伸びており、昨年のプライムデーで7,600億円の売上げを記録。今年はそれ以上が期待されている。
同セールは日本でも開催されており、セールが開始されるとネットでは大きな話題となる。セールは基本的にプライム会員のみに提供されるため、プライム会員の加入数の増加も期待できる。
今回の情報によれば開催中止になることはないようだが、開催が9月にズレ込むことで年末商戦にも影響が出てくるだろう。ロイターによれば、プライムデーを延期することで1~3億ドルの損失が発生するとAmazonは見ているようだ。