Amazonの音楽配信サービス 「Amazon Music」 の利用者数は全世界で5,500万人を突破したことがわかった。Amazon Japanが24日に正式発表した。Amazonが 「Amazon Music」 の成長指標を発表したのは今回がはじめてとなる。
Amazon Musicの利用者が世界で5,500万人を突破
Amazon Japanの発表によると、「Amazon Music」 の利用者数は全世界で5,500万人。そして定額制音楽配信サービス 「Amazon Music Unlimited」 の加入者数は昨年だけで50%以上増加したとのことだ。
この数字はAppleの音楽配信サービス 「Apple Music」 にも迫る数字だ。Apple Musicの利用者数は全世界で6,000万人を突破している。ただし、Apple Musicの場合は2019年6月発表時点の数字となるため、いま現在はさらにユーザー数が増えているはずだ。
Amazon Musicのユーザー数は2019年、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本において前年比約50%増加。フランス、イタリア、スペイン、メキシコにおいて2倍増加した。さらにAmazon Music Unlimitedで聴ける6,500万楽曲が高音質で聴ける 「Amazon Music HD」 について、アメリカ、イギリス、ドイツでは広告サポート版の提供を開始したという。
「Amazon Music」 は、「Prime Music」 と 「Amazon Music Unlimited」 を含めたAmazonが提供する音楽サービス全体を指す。
このうち 「Prime Music」 は、Amazonの有料会員サービス 「Amazon Prime」 に加入するユーザーが利用できる音楽配信サービス。配信楽曲数は200万曲以上で、Amazon Primeに加入すれば追加料金なしで楽しめる強みがある。ちなみに、Amazon PrimeはAmazonでの買い物の際の配送料を無料 (一部除く) にできたり、Prime VideoやPrime Readingなど多数のコンテンツを楽しむことができる。Amazon Primeの料金体系は年間プラン4,900円、月間プラン500円(いずれも税込)。
「Amazon Music Unlimited」 はAmazonの定額制音楽配信サービスで、加入すれば6,500万曲以上が聴き放題になる。料金プランは大きく分けて5種類。①一般プランは月額980円、②ファミリープランは月額1,480円、③Echoプランは月額380円、④プライム会員プランは月額780円(年間7,800円)、⑤学生プランは月額480円(いずれも税込)となっている。
今回の発表に合わせて、Amazon Music事業の副社長スティーブ・ブーム氏は以下のコメントを発している。
「この素晴らしいマイルストーンに到達できたことを誇りに思います。Amazon Music に対するお客様の反応は、予想を大きく上回っています。私たちの戦略はユニークで、Amazonのすべてのビジネスと同様に、お客様を第一に考えます。一人ひとりのお客様は、多種多様なニーズを持っています。私たちは他では体験できない様々な選択肢を提供することで、音楽ストリーミングマーケットセグメントそのものの拡大を目指してきました。Alexaを通じた音声機能や、Amazon Music HDの高音質サービスも開始し、2020年以降もお客様と音楽業界にさらなる革新をもたらしていけるよう尽力いたします。」