
米Amazonと米デルタ航空は、機内インターネットサービスに関する大規模な提携を発表した。Amazonの低軌道衛星通信サービス「Amazon Leo」を2028年からデルタ航空の機材に導入し、次世代の機内Wi-Fiを提供する。
今回の合意により、まずは500機の航空機にLeoのアンテナが搭載される予定だ。サービスは段階的に拡大され、数千万規模の乗客が恩恵を受ける見込みとなっている。
Starlink対抗。Amazonの衛星通信「Leo」は最大1Gbpsの高速通信を実現
Amazon Leoは、地球低軌道(LEO)に展開される衛星コンステレーションを活用した通信サービスだ。従来の静止衛星よりも地表に近い約600km付近を周回することで、通信遅延を大幅に低減するのが特徴となる。
デルタ航空機に搭載される専用フェーズドアレイアンテナは、最大1Gbpsのダウンロード、最大400Mbpsのアップロードに対応する。機内でも動画ストリーミングやオンラインゲーム、クラウド作業などを地上と同等の感覚で利用できるとしている。
また、デルタ航空のマイレージ会員「SkyMiles」利用者は、このWi-Fiサービスを無料で利用可能となる。デルタは世界300以上の都市へ就航しており、広範なネットワークで高速通信が提供される見通しだ。
今回の提携は、SpaceXの衛星通信サービス「Starlink」に対抗する動きとしても注目される。Starlinkはすでに複数の航空会社と契約を結び、機内Wi-Fi分野で先行している。
一方、Amazon Leoはまだ本格商用化前の段階だが、すでに約200基の衛星を打ち上げており、今後は打ち上げペースを加速させる計画だ。今回のデルタ航空との契約は、同サービスの実用化と市場拡大に向けた重要なマイルストーンとなるだろう。
なお、両社はこれまでもAmazon Web Services(AWS)を通じて関係を築いてきた。デルタは予約システムや運用アプリケーションの多くをAWSに移行しており、今後はAIやデータ活用も含めた連携をさらに深めていく方針だ。
情報ソース
(画像:Amazon)
