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[2024] 3分でわかるeero、全3モデルの違いを比較。eero 6+/eero Pro 6E/eero Max 7、どのモデルがオススメか解説

アマゾンジャパンは、メッシュWi-Fiルーターを手がける傘下ブランド 「eero (イーロ)」 から、新たなAmazonデバイスとして3つのメッシュWi-Fiシステムを発売した。

その3モデルとは、「eero 6+」 「eero Pro 6E」 「eero Max 7」 。これらのモデルは、Wi-Fi 6/Wi-Fi 6E/Wi-Fi 7にそれぞれ対応し、ユーザーのニーズに応じた選択肢を提供できるラインアップになっている。

本稿では、「eero 6+」 「eero Pro 6E」 「eero Max 7」 それぞれの特長をチェックし、性能の違いを比較してみた。どのモデルがあなたの生活やビジネスに最適なのか一緒に探っていこう。

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メッシュWi-Fiとは

メッシュWi-Fiは、複数のWi-Fiルーターや中継機をメッシュ(網目)状に連携させることで、家の隅々まで強いWi-Fi信号を届け、電波の死角や速度低下を最小限に抑えて家中どこでも安定したインターネット接続を実現する仕組み。子機を買い足すことでネットワークを拡張することもでき、セットアップも簡単なものが多い。

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各モデルの性能について

eero 6+

最大1ギガビットの通信速度を手頃な価格で提供する、Wi-Fi 6対応の中級モデル。

最大のカバー範囲は、1ユニットで140平方メートル、2ユニットで280平方メートル、3ユニットで420平方メートル。2.4GHz帯と5GHz帯 (160MHzチャネルをサポート) のデュアルバンドで安定したネットワークを提供し、約75台のデバイスとの同時接続をサポートする。

ワンルームで多くの機器を使用する方や、1LDK/2LDKに住む2~3人の家族などでの使用におすすめ。

eero Pro 6E

2.4GHz帯と5GHz帯に加え、6GHz帯でギガビット以上の速度を実現する、「Wi-Fi 6E」 対応の上級モデル。

最大カバー範囲は、1ユニットで190平方メートル、2ユニットで380平方メートル、3ユニットで560平方メートル。トライバンドに対応し、「Wi-Fi 6E」 対応デバイスを6GHz帯へ接続し、2.4GHz、5GHz帯のデバイス干渉を減らすことで、Wi-Fi 6E非対応デバイス含むネットワーク全体での遅延を解消する。約100台のデバイスとの同時接続をサポート。

戸建てや居住スペースの広い方、より早く安定したWi-FiでAR/VR、4K〜8K動画を楽しみたい方におすすめ。

eero Max 7

最新のWi-Fi規格である 「Wi-Fi 7」 に対応した、eeroの最速モデル。「Wi-Fi 6」 に比べて約2倍のスピードを実現する。カバーできる範囲は、1ユニットで230平方メートル、2ユニットで460平方メートル。2.4GHz/5GHz/6GHzの無線周波数帯域に対応するトライバンドで、2つの10Gbpsイーサネットポートで、有線で最大9.4Gbps、無線で最大4.3Gbpsの速さを実現する。約200台のデバイスとの同時接続をサポート。

ゲーマーやストリーマー、コンテンツ・クリエーターなど高負荷なネットワーク接続を求めるユーザーに加えて、小規模なカフェやショップ等でWi-Fiサービスを提供する経営者やSOHO事業者、今後の接続機器の増大やWi-Fi 7対応への備えとして上位機種を求めるユーザーにおすすめ。

Wi-Fi規格

対応するWi-Fi規格は、「eero 6+」 がWi-Fi 6 (802.11ax)、「eero Pro 6E」 がWi-Fi 6E (802.11ax)、「eero Max 7」 がWi-Fi 7 (802.11be)。Wi-Fi 6Eは、Wi-Fi 6の拡張版として従来の2.4GHz帯と5GHz帯に加えて6GHz帯の周波数帯を利用できるようになったことで、他デバイスとの干渉が少なく、より多くのデバイスが高速に通信することが可能。

項目eero 6+eero Pro 6Eeero Max 7
Wi-Fi規格Wi-Fi 6
(IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax)
Wi-Fi 6E
(IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax)
Wi-Fi 7
(IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax/be)

一方で、上位モデルである 「eero Max 7」 で利用できるWi-Fi 7は、Wi-Fi 6Eを基盤に約3.7倍の通信を可能にした最新のWi-Fi規格だ。最大320MHzの帯域幅をサポートしており、より多くのデータを同時に送信できる。

バンドの構成

バンド構成は 「eero 6+」 がデュアルバンド (2.4GHz, 5GHz) で、「eero Pro 6E」 と 「eero Max 7」 がトライバンド (2.4GHz, 5GHz, 6GHz)。対応デバイスがあれば、高速・低遅延の6GHz帯の周波数が利用できる 「eero Pro 6E」 と 「eero Max 7」 の方が快適な通信を利用できる。

項目eero 6+eero Pro 6Eeero Max 7
バンド構成デュアルバンドトライバンドトライバンド
対応周波数帯2.4GHz:2×2
5GHz:2×2
2.4GHz:2×2
5GHz:2×2
6GHz:2×2
2.4GHz:2×2
5GHz:4×4
6GHz:4×4
iPhone 16の技術仕様 (画像:Apple)

また、最新iPhoneなどMIMO (Multiple Input Multiple Output) に対応するデバイスを使用する場合は、送受信アンテナの数にも注目だ。「eero 6+」 と 「eero Pro 6E」 はいずれの周波数帯も2×2 MIMO (送信アンテナが2本、受信アンテナが2本) で、「eero Max 7」 のみ2.4GHz帯は2×2 MIMOであるものの、5GHz帯と6GHz帯は4×4 MIMO (送信アンテナが4本、受信アンテナが4本) 。

送受信アンテナが多いほどより高速で安定した通信が利用できるため、4×4 MIMO対応デバイスが大量にあるオフィスなどで利用する場合は 「eero Max 7」 がおすすめだ。

イーサネットポート

イーサネットポートは 「eero 6+」 と 「eero Pro 6E」 が2ポート、「eero Max 7」 が4ポートで、このうちいずれのポートも入出力に対応するため、モデムとの接続が可能だ。

項目eero 6+eero Pro 6Eeero Max 7
イーサネットポート2 (1Gbps x2)2 (2.5Gbps, 1Gbps)4 (2.5Gbps x2, 10Gbps x2)

ただし搭載するイーサネットポートのデータ転送速度がそれぞれ異なっていて、「eero 6+」 が2ポートとも1Gbps、「eero Pro 6E」 は1Gbpsと2.5Gbpsがそれぞれ1ポートずつ、そして 「eero Max 7」 が1Gbpsと2.5Gbpsがそれぞれ2ポートずつとなる。

同時接続数

同時接続台数は、それぞれ 「eero 6+」 が約75台、「eero Pro 6E」 が約100台、「eero Max 7」 が約200台。同時に接続するデバイスが増えると、各デバイスに割り当てられる帯域幅が減少し、通信速度が低下する可能性があるため、快適な通信を実現するためにはしっかりと考慮する必要がある。

項目eero 6+eero Pro 6Eeero Max 7
同時接続台数約75台約100台約200台

一般家庭においては 「eero 6+」 の約75台でも十分過ぎるくらいだが、カフェやオフィスなどたくさんの人が接続する環境での利用を想定しているなら、同時接続数が多い 「eero Pro 6E」 や 「eero Max 7」 を選ぶべきだろう。

通信範囲

eeroデバイスはメッシュWi-Fiシステムのため、ユニットを追加することでWi-Fi通信の最大範囲が広がる仕組みだ。

1ユニットでの通信範囲は、それぞれ 「eero 6+」 が140㎡、「eero Pro 6E」 が190㎡、「eero Max 7」 が230㎡。さらに2つのユニットを追加して合計3台で運用した場合、通信範囲はそれぞれ420㎡、560㎡、698㎡まで拡大する。

項目eero 6+eero Pro 6Eeero Max 7
通信範囲:1ユニット140㎡190㎡230㎡
通信範囲:2ユニット280㎡380㎡460㎡
通信範囲:3ユニット420㎡560㎡698㎡

ちなみに、参考として1Kが約20~25㎡、2Kが約30~40㎡、1LDKが約35~50㎡、2LDKが約55~80㎡、3LDKが約60~125㎡とされているため、一般的な家庭であれば1〜2台あれば十分なはずだが、階数が異なると通信しづらくなることも多いため、ご自宅が階数が多いならば少し多めに購入したほうが良いかもしれない。

eeroビルトイン

Echo Pop

eeroデバイスは、対応するAmazon Echoデバイスを中継機として利用することで、Wi-Fiの範囲を拡張できる 「eeroビルトイン」 機能が提供される。現在販売中のeeroデバイス全モデルで利用可能だ。

現時点で対応するEchoデバイスは、Echo Pop、Echo Dot (第4/第5世代) 、Echo Dot with clock、Echo (第4世代) だ。

項目eero 6+eero Pro 6Eeero Max 7
eeroビルトイン機能

同機能は5GHz帯のみ対応し、eeroルーターのWi-Fiネットワークにおいて最大範囲92㎡、最大速度100Mbps、約10台のデバイスの同時接続をサポートする。すでに対応するEchoデバイスを持っている場合は、手軽にeeroルーターのWi-Fiネットワークを拡張することが可能だ。ただし、Alexaホームシアターとの同時使用はできないとのことなので注意していただきたい。

スマートホームハブ

eeroデバイスはいずれのモデルもスマートホームハブが内蔵されていて、Zigbee、Matter、Thread対応のスマートホーム製品をAlexaとペアリング可能。ただし、eeroデバイスはAlexaを搭載していないため、スマートホーム製品をコントロールするにはEchoなどのデバイスとAlexaアプリが必要だ。

項目eero 6+eero Pro 6Eeero Max 7
Zigbeeスマートホームハブ
Thread
Matter 

全スペック比較表

以下がすべてのスペック比較表だ。3モデルを一挙に比較したい場合に利用してみてほしい。

項目eero 6+eero Pro 6Eeero Max 7
Wi-Fi規格Wi-Fi 6
(IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax)
Wi-Fi 6E
(IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax)
Wi-Fi 7
(IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax/be)
バンド構成デュアルバンドトライバンドトライバンド
対応周波数帯2.4GHz:2×2
5GHz:2×2
2.4GHz:2×2
5GHz:2×2
6GHz:2×2
2.4GHz:2×2
5GHz:4×4
6GHz:4×4
最大速度無線:1Gbps
有線:1Gbps
無線:1.6Gbps
有線:1Gbps
無線:4.3Gbps
有線:9.4Gbps
IPV6
暗号化規格WPA3, WPA2WPA3, WPA2WPA3, WPA2
イーサネットポート2 (1Gbps x2)2 (2.5Gbps, 1Gbps)4 (2.5Gbps x2, 10Gbps x2)
同時接続台数約75台約100台約200台
通信範囲:1ユニット140㎡190㎡230㎡
通信範囲:2ユニット280㎡380㎡460㎡
通信範囲:3ユニット420㎡560㎡698㎡
eeroビルトイン機能
Zigbeeスマートホームハブ
Thread
Matter 
BluetoothBluetooth Low Energy 5.0Bluetooth Low Energy 5.0Bluetooth Low Energy 5.0
本体サイズ99.4 x 97 x 65.9mm139 x 139 x 55.23mm183.9 x 221.89 x 89.9mm
税込価格1ユニット:19,980円
2ユニット:28,980円
3ユニット:42,480円
1ユニット:36,980円
2ユニット:60,480円
3ユニット:82,980円
1ユニット:95,980円

なお、eeroのルーターには、別途有料のサブスクリプションサービス 「eero Plus」 が用意される。高度なオンラインセキュリティ機能やペアレンタルコントロール (コンテンツフィルターや特定のアプリへのアクセスのブロックなど) 、パスワード管理の 「1Password」 、マルウェア保護の 「Malwarebytes」 、DNSFilter社が提供するVPN機能 「Guardian」 、ウェブサイト閲覧時のポップアップなど一部の広告をブロックする機能といったサービスが利用できるため、これらの機能が欲しい方はあわせてご検討いただきたい。

(画像提供:アマゾンジャパン)