先日のAppleの決算に続き、Googleの親会社「Alphabet」は2015年度第4四半期の決算を発表した。その決算内容の発表を受けてAlphabetの株価は上昇、Appleを抜いて世界で最も時価総額が高い企業になったことが明らかになった!
両社とも決算は好調だが、市場の見る目は異なる
Alphabetが発表した2015年第4四半期の決算は純利益が49億2300万ドル、連結売上高は213億2900万ドルで前年同期比18%増と非常に好調な内容で、モバイル端末の広告収入や動画投稿サイト「YouTube」事業が堅調だった。発表された内容はアナリストの業績予測を大きく上回る結果となったことから株価上昇とつながったようだ。
先日Appleも決算の発表を行い、内容も過去最高の売上高を記録するなど決して悪い内容ではなかったが、iPhoneなど主力部門の売上高の成長率が0%と今後の業績悪化の懸念から投資家からの売りが膨らむ形となり株価は下落。決算内容が両社とも好調だったにも関わらず、市場での見方はお互い全く違うものとなった。
Alphabetの株価は時間外取引により株価は6%ほど上昇、時価総額は5540億ドルとなり、Appleの約5340億ドルを200億ドルほど上回り、事実上世界一の時価総額を誇る企業となっている。
Appleに関しては来期決算でiPhone部門がマイナス成長になることが予想されており、株価は一段と下がる可能性がある。また、Googleの親会社Alphabetは今後の成長が見込めることから来期以降も株価の上昇が期待されている。
これが続くとAppleとAlphabetとの時価総額の差はさらに拡大する可能性があり、Appleは何としてでも巻き返しを図る必要がある。投資家の期待に応えるためにも3月や6月の新製品発表イベントでは期待以上のものを発表しないといけないだろう。
[ via WSJ ]