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MetaがAppleのデザイン幹部アラン・ダイ氏を招聘、新スタジオを設立。ハードウェア×AI時代に向けたさらなる体制強化を図る

Metaが、AppleでUIデザインを統括してきたアラン・ダイ氏を迎え入れた。同氏は2015年からAppleのユーザーインターフェースデザインチームを率い、Vision ProのUI刷新やiPhone Xのデザインなど、主要プロダクトの体験設計を担ってきた。

Metaのマーク・ザッカーバーグ氏は現地時間3日、自身のThreads投稿で「デザイン、ファッション、テクノロジーを横断する新しいクリエイティブスタジオを設立する」と述べ、ダイ氏がそのトップを務めることを明らかにした。ザッカーバーグ氏はAIを「新しいデザイン素材」と表現し、インテリジェンスを前提とした次世代の製品体験を構想している。

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ダイ氏は12月31日付でReality Labsのチーフデザインオフィサーに就任し、ハードウェア、ソフトウェア、AIを統合したインターフェースデザインを主導する予定だ。Metaは新設するデザインスタジオを中心に、既存のデザインリーダー陣を同氏の指揮下に置くという。また、Appleでシニアディレクターとして活躍したビリー・ソレンティーノ氏もMetaに合流し、体制を強化する。

ダイ氏は2006年にAppleへ入社し、クリエイティブディレクターとしてマーケティングおよびコミュニケーション領域を担当。2012年にはジョニー・アイブ氏のUIチームへ移り、iOS 7の刷新に関わったほか、iOS、iPadOS、macOS、watchOS、visionOSのデザインアップデート全般を手がけている。直近ではVision Proのインタフェース開発に加え、iOS 26およびmacOS 26のLiquid Glassデザインの展開も監督した。

一方、Appleではダイ氏の後任にスティーブ・ルメイ氏が就任する。Bloombergによると、ティム・クックCEOは「1999年以降の主要なAppleインターフェースの設計に関わってきた重要人物」と評価した人物。ただし、同社ではCOOのジェフ・ウィリアムズ氏AI責任者ジョン・ジャナンドレア氏など幹部の退任が相次いでおり、ダイ氏の離脱はAppleのデザイン組織の「転換」を象徴する出来事になりそうだ。

情報ソース

(画像:Apple Podcast)