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AirPowerのプロトタイプの分解動画?中国SNSに怪しい動画が投稿される

Appleが開発を中止したワイヤレス充電器 「AirPower」 のプロトタイプを分解した動画が中国SNSにて公開され、世界的な話題となっている。

現地時間21日、Appleの未発表製品に関するリーク情報や、各種プロトタイプ品を収集していることで有名なMr・White(@laobaiTD)氏が自らのTwitterアカウントで同分解動画を紹介した。

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AirPowerのプロトタイプとみられる充電パッドの分解動画が公開?

以下が件の分解動画。動画に映る充電パッドとみられるものは、まさにAppleが2017年に告知した 「AirPower」 と似た形状をしている。

合計14個のワイヤレス充電用コイルが一部重なるように並べられていることが確認できる。コイルの反対側には、基板が配置されているようだ。

とても精巧に作られていることから、これはおそらく本物のAirPowerのプロトタイプ……と言いたいところだが、よく見ると不思議な点もある。というのも電力を供給するためのケーブルコネクタがLightning仕様になっているという点。

このコネクタがLightningコネクタであることを指摘したのは9to5Mac。同メディアはLightningコネクタの搭載について何か直接的に言及している訳ではないものの、もしこれが本当のAirPowerのプロトタイプであるならばきっとLightningコネクタではないと思われる。

なぜならこれだけのコイルを配置しながら、iPhoneの高速ワイヤレス充電も利用できるようにするのならば、Lightningコネクタでは電力が不足する可能性が高い。電力ロスなどを考えると最低でもUSB Type-Cケーブルを使う必要があるからだ。このAirPowerのプロトタイプについて9to5Macが 「疑わしい」 と言うのにはおそらくそういった理由があるのではないだろうか。

現行iPhoneに同梱されている18WのUSB-PD対応充電器とUSB-C to Lightningコネクタでどうにかやりくりできる可能性もまだ残るものの、少なくともこのプロトタイプが本物である可能性は現時点ではやや低いと考えるのが妥当だろう。

AirPowerについて振り返っておこう。

AirPowerはiPhoneおよびAirPods、Apple Watchを3台同時に充電できる夢のワイヤレス充電器。2017年9月にiPhone Xなどと同時に発表され、充電パッドの上であればどこに置いても充電できる手軽さからユーザーの期待を高めたが、発熱などの問題を解決できず、開発の中止がアナウンスされていた。

しかし著名リーカーなどから、AppleがAirPowerの開発を継続しているという情報も伝えられている。当初のAirPowerと同じ仕様を採用しているかどうかは不明だが、近い将来にAppleの純正ワイヤレス充電器が登場することもあるのかもしれない。

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