
Appleは、AirPodsシリーズ向けの新しいベータファームウェア「8B5014c」を開発者向けにリリースした。
対象となるのは「AirPods Pro 3」「AirPods Pro 2」「AirPods 4」の3モデル。わずか2日前に一般向けアップデート(ビルド8A358)を配信したばかりで、異例の速さでベータ版が登場した格好だ。
「iOS 26.1」連携を見据えたアップデート
今回のベータ版は、まもなく配信が見込まれるiOS 26.1との連携強化を目的としているとみられる。iOS 26.1では「AirPods Live Translation(ライブ翻訳)」機能の対応言語が、これまでの6言語から11言語に拡大される予定だ。新たに日本語、韓国語、イタリア語、中国語(繁体字・簡体字)のサポートが加わることで、より幅広い地域・ユーザーがリアルタイム翻訳を活用できるようになる。
Appleはここ数年、AirPodsをワイヤレスイヤホンとしてだけではなく、音声インターフェースとしての役割を強化している。「ライブ翻訳」の強化はその一環であり、今後はグローバルなコミュニケーションデバイスとしての価値がさらに高まる可能性がある。
ベータ版は開発者限定、一般公開は今月後半か
現時点でベータファームウェア「8B5014c」は開発者限定で提供されており、一般ユーザーが利用するには正式リリースを待つ必要がある。AppleはiOS 26.1の配信に合わせ、同ファームウェアをすべてのユーザー向けに展開する見通しだ。
なお、AirPodsのファームウェアアップデートは手動で行うことはできない。AirPodsを充電ケースに入れ、iPhoneやiPadの近くで充電しておくと自動的に更新される。バージョンを確認する場合は「設定」→「Bluetooth」からAirPodsを選択し、ファームウェア番号をチェックすればよい。
情報ソース
(画像:Apple)