Adobe Express、新機能 「クリップメーカー」 でSNS時代の動画制作を支援

Adobeは、ロンドンで開催されるクリエイティビティカンファレンス「Adobe MAX London 2025」にあわせて、Adobe Expressの新機能を発表した。

今回のアップデートは、特にSNS向けの動画やコンテンツ制作を手軽かつ効率的に行いたいユーザーを強く意識した内容となっている。

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動画のダイジェスト作成などに便利な 「クリップメーカー」、ダイナミックアニメーションなど新機能多数

目玉機能のひとつが「クリップメーカー」だ。これは、インタビュー動画や製品デモ動画などの素材をAdobe Expressにアップロードすることで、ハイライトを自動抽出し、SNS投稿用の短尺動画を作成できる機能だ。ユーザーは、動画に字幕を自動で追加できるほか、InstagramやTikTok、YouTube Shortsなど各種SNSプラットフォーム向けにサイズをワンタップで変更できる。

さらに、音声ノイズの除去機能も備え、プロレベルの高品質動画を誰でも短時間で生成可能だ。「クリップメーカー」は、現時点では英語音声のみに限定されているが、日本語への対応も近日中に予定されている。

今回のアップデートでは、動画制作における編集工程を簡略化する動画編集ツールを追加する。複数のクリップを一括で編集可能となり、音声ミュート、トランジション追加、再生時間の調整といった操作が一括で完結する。

また、完成した動画はVimeoへ直接書き出して投稿することが可能で、社内外での共有スピードを飛躍的に向上させる。

Adobe Expressは、Adobe PhotoshopやIllustratorとの連携強化にも注力している。PhotoshopやIllustratorで作成した静止画を、Adobe Express上で数クリックするだけでアニメーション化できるようになった。

プリセット化されたダイナミックアニメーションを活用すれば、ブランド動画や広告素材、SNS用フッテージを短時間で作成可能。商用利用にも対応しており、プロモーション用途としても安心して使用できるだろう。

チームでのクリエイティブ制作にも配慮がなされている。ブランドキット機能により、すべてのコンテンツがブランドガイドラインに準拠して作成され、ビジュアルの一貫性が保たれる。また、画像から類似デザインを自動生成する機能により、1枚の基準画像から統一感のあるバリエーションを数秒で生成可能だ。

加えて、Adobe Photoshopには30種類以上の新しい画像フィルターが追加されており、ユーザーは思い描いたイメージにより近づけたデザインを、直感的に仕上げられるようになっている。

(画像提供:Adobe)

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