
アドビが11月14日から28日までの2週間限定で「Black Friday Sale 2025」を開催している。
今回のセールは、同社の主要サブスクリプションが2025年8月に改定され、「Creative Cloud コンプリートプラン」が“Creative Cloud Pro”として生まれ変わって以来、初めての大規模値引きとなる。
8月の改定では名称だけでなく価格体系も変更され、Creative Cloud Proは通常月額9,080円(年間プラン・月々払い)となった。セール期間中はその初年度が50%オフとなり、月額4,539円でスタートできる。年間一括払いも102,960円から51,480円へと大幅に割り引かれる。
Photoshop、Illustrator、Premiere(旧Premiere Pro)、After Effectsといった単体プランも対象で、通常月額3,280円が半額の1,640円となる。さらに今回初めて、生成AIツール「Adobe Firefly Pro」もセール対象に加わった。通常月額3,180円が最初の3カ月だけ半額の1,589円/月になる。
さらに、学生・教職員向けプランには通常の個人向けプランを上回る大幅割引が適用される。Creative Cloud Proの初年度が最大75%オフとなり、年間プラン(月々払い)は通常9,080円が2,224円、年間一括払いは102,960円が26,695円に下がる。このプランも「新規契約者限定」だが、対象者にとっては最も大きな値引き幅となる。
既存ユーザーでも「延長」できる可能性。Amazon販売が鍵

今回のセールは原則として「新規契約者のみ」が対象で、アドビ公式ストアでは既存ユーザーの買い直しは不可としている。しかし、Amazonでも同時にセールが行われており、その扱いが少し異なる。
AmazonではCreative Cloud ProとIllustratorのみ販売されているが、「今回初めて購入するユーザー」を対象とするという表記があり、すでにAmazonでソフトを購入した経験があるユーザーや、現在Creative Cloud Proを契約中のユーザーでも購入できるケースが確認されている。
Amazon版の商品は「1アカウントにつき1本のみ」の制限があるものの、購入したコードを登録すれば契約期間が12カ月延長される。単体プランからCreative Cloud Proへ乗り換えたいユーザーは、残り期間の調整のため公式サポートへの連絡が必要だ。
今回のセールで特筆すべきは、「Creative Cloud Standard」が対象外である点だ。Standardの年額72,336円に対し、Proはセールで5万円台まで下がる。通常は上位版であるProの方が高額だが、セール期間中はStandardよりProの方が安いという逆転現象が起きている。
さらに、Creative Cloud ProやFireflyプランのユーザーは、最新の「Firefly Image 5」やパートナーモデルを含む画像生成が無制限になるキャンペーン(12月1日まで)も利用できる。生成AIの高速進化を追いたいクリエイターにとっては、絶好のタイミングだろう。
セールは11月28日まで。プロフェッショナル用途はもちろん、これからクリエイティブ制作を始めたいユーザーにとって、今年最大級の導入チャンスといえる。
(画像:Adobe)


