2019年第1四半期の決算発表のカンファレンスコールの中で、AppleのCEOティム・クック氏は現在のAppleのサービスの状況について、また今後の計画について明らかにしていることがある。
まずは、Apple Musicについてだが、同サービスに加入する有料ユーザーの数が5,000万人を突破したという。過去にも5,000万人という数字が出たことがあったが、以前のはトライアル(無料)会員と有料会員を足した数だったため、今回の数字はあの時から有料会員が順調に増えていることを示す。
もちろん、有料会員だけでなく無料会員も増えている可能性が高いため、Apple Musicは今後も会員数を伸ばしていける可能性が高い。
ではどうやって会員数を伸ばしていくのか。その鍵を握るのは、現在製作中の独自の映像コンテンツかもしれない。すでに多くの映画・ドラマ監督、スタジオ等と契約を結んでいることからもはや秘密とも言えない状況となっていたが、やはりAppleは独自のコンテンツの製作を行なっているようだ。
ティム・クックCEOは、これを事実と認め、米国の俳優やテレビ番組司会者などを務めるOprah Winfrey氏と複数年の契約を結んだことを明らかにしている。ただし、製作したコンテンツをどのような形で配信していくのか、また具体的にどのような映像コンテンツを作っているのかは明言を避けた。
Appleは複数のコンテンツビジネスに着手していると噂だ。まずは今回ティム・クック氏が明かした映像配信サービスに加えて、近々、雑誌やニュースの定額制配信サービスをローンチする予定。さらに、定額制ゲームサービスの提供も検討しているとの情報もある。サービス加入者を増やすことで、Apple製品の販売増加にも結びつけたい考えで、映像配信サービスに関してはApple製品を購入したユーザーであれば誰でも視聴できるサービスになると予想する声も上がっている。