「2019年前半」 もしくは 「まもなく発売予定」 と報じられてきたAppleの純正ワイヤレス充電器 「AirPower」 。しかし、台湾メディアDigiTimesの報道によれば、発売時期は 「2019年後半」 かもしれない。
AirPowerの発売は2019年後半か
DigiTimesは、AppleはついにAirPowerの生産段階に入ったと報じた。高速ワイヤレス充電機能のために必要な 「GPP (Glass Passivated Package) ブリッジ整流器」 のサプライヤからの出荷が引き続き行われており、AirPowerの生産が本格化しているという。これは他メディアも伝えてきた通りの情報だ。
これらの生産開始の報道から、今までは 「AppleはAirPowerを数カ月以内に発売する」 と予測されてきたが、発売時期に関する予想はDigiTimesはやや異なる模様。
DigiTimesの予測では2019年後半。なぜ、生産開始から発売まで6カ月近くも期間が空いてしまうのかは不明だが、DigiTimesの言葉を信じるとするならば、発売は2019年7月以降になることになる。これまでのAppleの製品発売スケジュールを考えると、2019年9月あるいは11月が濃厚か。
AirPowerの発売時期に関しては、各メディア・アナリストの予測でまだ ”幅” がある。ただ、現時点でひとつ確実なのは、2017年にアナウンスされ、依然として発売できていない 「AirPower」 は裏で開発が続けられており、近いうちにユーザーが手にできそうであるということ。あたかも最初からなかったかのようにされたわけではない、ということだ。
ただし、ここで重要なのは発売を予告してからすでに1年以上経過しており、すでにサードパーティから類似製品が登場している今、Appleの純正ワイヤレス充電器を購入するユーザーがどれほどいるのか、という点。
技術的な問題が発生したことが製造の遅れを生んだとされているAirPower、同時にiPhoneとApple Watch、AirPodsの3台のデバイスを高速に充電できるという便利さはあるものの、Appleの最近の戦略である高価格路線の中で、一体どれくらいの台数が販売できるのかは未知数。それだけに2017年後半に発表したのは、やや勇み足だったのかもしれない。