Appleが開発しているワイヤレス充電器「AirPower」は、複数の問題が発生しており発売が遅れている。発表されたからすでに1年が経過したが、まだいつ発売するのかアナウンスがない。
Apple公式サイトから姿を消したこともあり、Appleは「AirPower」のことをなかったものと扱っている、と一部メディアからは指摘されたりもしたが、Appleはちゃんと開発を継続していることが明らかになった。
iPhone XのパッケージにAirPowerに関する言及
その証拠は、本日発売した「iPhone XS / XS Max」のパッケージ内に存在する。
パッケージにはiPhoneのスタートガイドが同梱されているが、このガイドにAirPowerについて言及している箇所が存在。AirPowerなどQi認定ワイヤレス充電器の上に、iPhoneを上向きに置くと充電ができる旨が記載されている。
But they definitely mention it in the new iPhone XS Max manual pic.twitter.com/qJO7kVc8bi
— Gavin Stephens (@ccgavind) 2018年9月20日
また、現在開発者に対して提供されている「iOS 12.1 beta」にはAirPowerに関する新しい”痕跡”が存在するという。充電インターフェイス管理を行うためのiOSコンポーネントに一部変更が加えられているとのこと。
これらの痕跡から、AppleはAirPowerの開発をやめた訳ではない、と言えるのではないだろうか。
Appleは昨年9月のイベントで「AirPower」を発表したが、2018年9月段階で、まだ発売がいつになるのかは明らかにしていない。さらに、AirPowerで充電できるAirPodsの投入も予定しているが、AirPowerが登場しないことにはAirPodsの新型も登場しないため、ユーザーはモヤモヤした気持ちでいるはずだ。
これほどまでに発売が遅れている状況を鑑みると、昨年9月の発表後に問題が発覚した可能性が高いものの、最近は発表した製品や新機能のローンチが遅れる傾向が強いだけにAirPowerの発表はやや勇み足だったようにも思える。
年内に、Appleは再び新製品発表イベントを開催すると噂されているが、それまでに発売に漕ぎ着けることができるだろうか。
[ via 9to5Mac ]