人工音声アシスタントの性能で、ライバルの「Googleアシスタント」に負けているAppleの「Siri」。しかし、最新の調査でSiriは性能が大幅に向上したことが明らかになっている。
Loup Venturesの調査によると、Siriは正答率で以前の66.1%から78.5%に大きく改善されたことが判明した。
Siriが1年で10%以上の改善
この調査は「Googleアシスタント」「Siri」、Microsoftの「Cortana」、Amazonの「Alexa」の4つの人工音声アシスタントに計800個の質問を投げかけて、それに対して正しい返答をすることができたかを調査したものだ。
調査結果は以下の通り。
- Google Assistant 85.5%
- Siri 78.5%
- Alexa 61.4%
- Cortana 52.4%
結果を見ると、Googleアシスタントがダントツ。そして、Siriは78%で2位、Amazon Echoなどで使われているAlexaは61.4%と意外と低調に終わった。
Siriに関しては、昨年4月から12.4%の正答率向上が確認された。依然としてGoogleアシスタントには及ばないものの、着実に精度は向上しているようだ。
CortanaとAlexaに関しては、なぜこれほど低い数字が出たのかは不明だが、今回の調査は公正を期すために全てスマートフォン上で比較している。スマートフォンに内蔵された人工音声アシスタントを使用しているのに対して、CortanaとAlexaに関しては専用アプリでの調査になっているため、他の2つの音声アシスタントとは少々結果が異なるのはやや仕方のないことなのかもしれない。
ちなみに、調査で使用された質問は「最寄りのコーヒーショップはどこ?」「キッチンペーパーを注文して」「バスを使ってアップタウンに行く方法は?」など複数のカテゴリに分かれた質問を投げている。このうち、「コマンド(命令)」カテゴリだけは「Siri」が他アシスタントを上回る結果(90%)になっている。
情報分野に長けているGoogleアシスタントに対して、Siriはどちらかというと操作系を得意としているようだ。スマートホーム家電や音楽コントロールなどをこなすことに長けており、様々な言い回しから柔軟な対応ができるなど、他アシスタントにはない”特徴”を持っていることも明らかになっている。
もちろん、使用する言語によって結果も異なるだろう。普段から日本語で使用しているユーザーが、英語音声に切り替えるとビックリするはずだ。どの音声アシスタントも英語にした途端、流暢に、そしてスマートな返答をするようになるからだ。
今回の調査で音声アシスタントは順調に性能が向上していることが明らかになっているが、英語以外の言語にした際の正答率も並行して改善されているのかが気になるところだ。
[ via 9to5Mac ]
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