PCゲームプラットフォーム「Steam」のゲームをMacやPCからストリーミングし、iOS・Android端末上で遊べるようにするアプリ「Steam Link」。
同アプリのiOS版は、複数のガイドライン違反があるとして、AppleからApp Storeでの配信が拒否されていたが、これを受けて運営会社のValveは同アプリに大きな変更を加えたことが判明した。
Touch Arcadeの編集長であるEli Hodapp氏によると、TestFlightで配信されている「Steam Link」ベータ版の最新アップデートで、ゲームの直接購入ができなくなっているという。
ガイドライン準拠のため、ゲームの直接購入が不可能に
公開されたスクリーンショットを確認すると、ゲームタイトルの下に表示されていた購入ボタンがなくなっており、その代わりに「Available to purchase from your PC(あなたのPCから購入可能です)」というメッセージが表示されていることが確認できる。つまり、「Steam Link」アプリからゲームを直接購入することができないように仕様が変更されたことになる。
ただし、ゲームの購入が完全にできなくなったというわけではないようだ。Hodapp氏の報告によれば、アプリから直接ゲームを購入することはできなくなったが、「Steam ウォレット」にあらかじめチャージ(入金)した資金を使った購入はできたとのこと。
アプリからウォレットへのチャージはできないため、この方法を利用するにはあらかじめMacやPCでチャージしておく必要があるものの、これならApp Storeのガイドラインに違反しない可能性が高い。
Appleのワールドワイドマーケティング担当上級副社長フィル・シラー氏によると、「Steam Link」アプリには複数のガイドライン違反があるという。この購入リンクの修正だけでガイドラインに準拠できたとは断定できないが、少なくともApp Storeのリリースにまた一歩近づいたと考えても良いのではないだろうか。