Appleのワイヤレスイヤホン「AirPods」は、発売から1年半が経過しようとしているが、まだしばらくは人気が衰えることはないようだ。
AppleのCEOティム・クック氏は、先日の決算発表会の場で「AirPods」が過去最高の販売台数を更新したと明かしている。
衰えることのない「AirPods」の人気ぶり
「AirPods」は、Appleが2016年12月に発売した完全ワイヤレスイヤホン。これまでの「EarPods」からケーブルを全て排除し、イヤホンをつけていない時と同じ感覚で音楽を聴くことができるようにした便利アイテムだ。
装着した時の状態から、日本では「耳からうどんが垂れている」などと揶揄されたこともあったが、国内でも安定的に供給できるようになってきた頃から、着実に利用しているユーザーが増えていることを筆者も実感している。
「AirPods」は発売当時、注文が殺到した関係で供給が追いつかず、出荷まで最大6週間かかる自体に陥ってしまった。このとき、CEOは「できるだけ早く需要に対応できるように努力する」と述べていた。
その努力も実ったのか、一時は出荷状況が「在庫あり」に改善され、注文後すぐに受け取ることが可能になっていたが、最近は受け取るまで数日かかる状態(店頭での即日受け取りは可能)のようだ。
クックCEOによると、「AirPods」は四半期ベースで最高の販売数を記録したとのこと。実際の販売数は明らかにされていないものの、「AirPods」が入っている「その他の製品」カテゴリは、前年同期比38%と大幅増加している。このカテゴリには販売が好調と伝えられている「Apple Watch」も入っているため、全てが「AirPods」とは言えないものの、現在の出荷状況などを見る限り「AirPods」の貢献度はかなり高いものとみられる。
ちなみに、Appleは「AirPods」をワイヤレス充電に対応させることを発表している。ワイヤレス充電に対応した新型モデルが出るのか、それともワイヤレス充電に対応したAirPods用のケースだけが登場するのか、どちらになるのかは不明だが、早ければ年内にも登場するとされている。2018年に発売予定の「AirPower」を使ってワイヤレス充電することが可能になる。
さらに次世代モデルに関する情報も出ている。防水性能を向上させ、新たに「Hey Siri」に対応するなどの新機能を搭載させた新型モデルになると予想されているが、これが本当かどうかは現時点では明らかになっていない。
[ via MacRumors ]