10日、ドコモ・au・ソフトバンクの3社は、携帯電話の番号でメッセージをやり取りできる「SMS(ショートメッセージサービス)」を進化させた「+メッセージ」の提供を開始することを発表した。
3社間であれば長文メッセージや写真・動画がやり取り可能に
「+メッセージ」は、3社間で長文メッセージ(最大全角2,730文字)や写真・動画のやり取りが可能になるという新サービス。GSMAで世界的に標準化されているRCS(Rich Communication Services)に準拠。
従来は他社の携帯電話宛にメッセージを送る場合、文字数制限があったり、写真や動画の送信はできないという制約があったが、「+メッセージ」を利用することでこれらの制限を気にすることなく利用することができる。
さらに、LINEのように専用のスタンプを送信したり、複数人のユーザーで同時にメッセージをやり取りできるグループメッセージも楽しむことができるようだ。
「+メッセージ」で送受信できる主な内容は以下の表の通り。
SMS | +メッセージ | |
---|---|---|
テキスト・絵文字 (他社携帯電話宛て) |
最大全角70文字 | 最大全角2,730文字 |
写真・動画 | × | ○ |
専用スタンプ | × | ○ |
グループメッセージ | × | ○ |
音声メッセージ | × | ○ |
地図情報 | × | ○ |
「+メッセージ」は、専用アプリケーション「+メッセージ」をダウンロードすることで利用可能になる。同アプリでのやりとりでは、一通につき○円という括りではなく、パケット通信量がかかる仕組みになるとのこと。
「+メッセージ」の提供は2018年5月9日から3社同時に開始される予定。iPhoneとiPadについては準備ができ次第、提供する予定であるとのことだ。
しばらくはNTTドコモ、au、ソフトバンク間での利用に限られるが、MVNO(仮想移動通信事業者)などへの提供についても、導入希望に応じて検討を進めていくとしている。