現状、「iPhone X」を利用しているユーザーは、家族からのアプリ購入のリクエストを顔認証機能「Face ID」で承認することができない。
その理由は、現行OSの仕様で「承認と購入のリクエスト」機能で「Face ID」が利用できないからだ。
しかし、今春にリリース予定の「iOS 11.3」からは「Face ID」を使って、家族のアプリ購入を承認することができるようになるようだ。9to5Macが報告した。
「Face ID」を使って家族のアプリ購入リクエストを承諾可能に
「承認と購入のリクエスト」は、未成年の子どもがiTunesやApp Storeでアプリを無料ダウンロードもしくは購入する際に、親が「承認」をすることでアプリを入手できるようになる機能。子どもにアプリを選ぶ自由を与えながら、購入するかどうかの決定権は親が握ることができるため、安心して子どもにiPhoneを持たせることができる便利な仕組みだ。
これまで、同機能では子どもが購入したいアプリのページで「購入」ボタンをタップすると、親の端末にプッシュ通知が届き、親はTouch IDを利用することで購入を承認することができるようになっていたが、昨年12月の段階で同機能が「iPhone X」の「Face ID」では利用できないことが判明していた。
だが、先日開発者向けに公開された「iOS 11.3 beta」では、同機能が「Face ID」で利用できるようになっていることがわかった。実際に、同機能を使っている時の様子は以下の動画で確認できる。
これまでは、アプリの購入リクエストが来るたびに、Apple IDを入力する必要があっただけに、「承認と購入のリクエスト」機能が「Face ID」でできるようになると、かなりスマートに決済することができるはずだ。
冒頭でも触れたとおり、「iOS 11.3」は今春にリリース予定。すでに、「iOS 11.3」はプレビューされており、以下の記事から新機能等を確認することができる。まだ、「iOS 11.3」の内容を確認できていないようだったら、ぜひご覧いただきたい。