Apple、正式版「iOS 11.2.2」をリリース CPUの脆弱性「Spectre」を修正

日本時間9日未明、Appleは一般ユーザー向けに正式版「iOS 11.2.2」を正式リリース。リリースノートによると、同OSは悪意のあるアプリケーションなどからユーザーの重要なデータを盗むことができるプロセッサーの脆弱性「Meltdown」および「Spectre」を修正しているとのこと。

iOS 11.2.2
Released January 8, 2018

  • Available for: iPhone 5s and later, iPad Air and later, and iPod touch 6th generation
  • Description: iOS 11.2.2 includes security improvements to Safari and WebKit to mitigate the effects of Spectre (CVE-2017-5753 and CVE-2017-5715).
  • We would like to acknowledge Jann Horn of Google Project Zero; and Paul Kocher in collaboration with Daniel Genkin of University of Pennsylvania and University of Maryland, Daniel Gruss of Graz University of Technology, Werner Haas of Cyberus Technology, Mike Hamburg of Rambus (Cryptography Research Division), Moritz Lipp of Graz University of Technology, Stefan Mangard of Graz University of Technology, Thomas Prescher of Cyberus Technology, Michael Schwarz of Graz University of Technology, and Yuval Yarom of University of Adelaide and Data61 for their assistance.

About the security content of iOS 11.2.2 – Apple Support

問題の脆弱性は、過去10~15年以内に製造されたIntel製プロセッサに設計上の欠陥や重大なセキュリティ問題があることが指摘されていたが、のちにARMやAMDのプロセッサにも同様の問題があることが明らかになっていた。当初はMacのみに影響があるとみられていたものの、iOSの一部端末にも影響があることが判明しており、対策が必要とされていた。

現地時間5日、Appleは「iOS 11.2」の段階である程度修正を完了していることを発表していたが、まだ全ての箇所を修正するには至っていないことを明らかにしていた。

Apple、Intel・ARM製プロセッサの脆弱性は「iOS 11.2」「macOS 10.13.2」でほぼ修正済みであることを公式発表
Appleは、Intel製とARM製プロセッサで指摘されている致命的欠陥による脆弱性問題「Meltdown」「Spectre」に対して、OSアップデートによる対策をすでに講じていることを正式発表した。ただし、まだ対策は完全なものではなく、数...

同脆弱性はOSのアップデートのみで修正することが可能だが、脆弱性を修正した結果、プロセッサのパフォーマンスが低下する可能性が指摘されている。しかし、Appleの発表によると、iOSプロセッサの場合は幸いにも著しいパフォーマンス低下は起こらないとのこと。

同脆弱性は、最新OSをインストールしていれば回避することができるため、自身の端末に最新盤をインストールすることをお勧めする。

「iOS 11.2.2」は「iPhone 5」以降のiPhone、「iPad Air」以降の全てのiPad、「iPod touch(第6世代)」に適用可能。アップデートは「設定」アプリの[一般]>[ソフトウェア。アップデート]から。

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