Intel、次世代無線LAN規格「IEEE 802.11ax」対応チップセットを2018年リリース 前規格11acから40%高速化、接続デバイスの消費電力低減も

[ img via Chris Oakley ]

米Intelは、現地時間4日に次世代無線LAN規格「IEEE 802.11ax」対応チップセットを年内にリリースする予定であることを発表した。同規格が採用された製品が2019年以降に登場する可能性が高くなっている。

「IEEE 802.11ax」は、2016年に発表された次世代型無線LAN規格。現在普及している「IEEE 802.11ac」の次世代規格として策定化が進められていた規格で、11acのフル仕様(11ac wave2)との比較で40%の高速化、さらに混雑した通信環境での通信に関しては約4倍の平均スループットを実現しているのが特徴だ。

MU-MIMOのサポートも、11acの4台から8台に倍増。また、デバイスへの無駄な通信を削減し高効率化を実現(TWT技術)したことで、接続しているデバイスのバッテリー消費を削減することが可能になる。

 

今回、Intelは2018年内に同規格に対応したチップセットをリリースすることを決めた。これにより、早ければ2018年から2019年の間に、「IEEE 802.11ax」を導入したルーターおよびデバイスが登場することになるとみられる。

スマホやタブレットの普及だけでなく、スマートスピーカーなどIoT機器が各家庭や各部屋に普及し始めているおかげで、家庭内のネットワークはパンク寸前。しかし、11axの登場はネットワークの混雑を緩和することが期待されている。

ちなみに、「IEEE 802.11ax」を採用したチップセットをリリースするのはIntelが初めてではなく、昨年2月の時点で、すでにQualcommが「IEEE 802.11ax」に対応したチップセットをリリースすることを発表。2017年前半には同チップセットのサンプルが出荷されている。そして、2017年8月にはASUSが同規格を採用したWi-Fiルーター「RT-AX88U」を発表していた。

[ via Forbes / The Verge ]

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