本日発売した「iPhone X」には、新機能として「Face ID」という顔認証機能が搭載された。ユーザーの顔を3D認証することで、「Touch ID」の代わりに本人確認を行い、すぐに端末のロックを解除する便利な機能だ。
Appleによると、「Face ID」の認証はとても素早く、「Touch ID」に比べて誤認識も少ない優秀な生体認証機能であるというが、現地時間11月1日、発売前に「iPhone X」をテストしたDaring FireballのJohn Gruber氏とtom’s guideのMark Spoonauer氏の間で、「Face ID」の性能について議論が勃発した。議題は「Touch ID」と「Face ID」のどちらが素早く認証できるのか。
「Face ID」の方がロック解除は早い
Mark Spoonauer氏の検証では「iPhone XのFace IDを使ったロック解除は、サイドボタンを押してから端末のロック解除までに1.2秒かかり、さらにロック画面を解除しスワイプでホーム画面を表示させるのに1.8秒かかるのに対して、iPhone 7 Plusでは、Touch IDを使えば僅か0.91秒でアンロックできる」と発言。
この発言に対し、John Gruber氏は、「Raise-to-Wake(手前に傾けてスリープ解除)機能を使い、さらにロックアイコンの表示が変わるのを待たずにスワイプしロック画面をアンロックしてみて」とコメント。最も早いロック解除の方法を使っていないことを指摘した。
その後、Mark Spoonauer氏はGruber氏の指摘の通りの方法を使い、さらに早いロック解除を行うことに成功。「Face ID」の方がロック解除は早い、という結論に。
Here. Let me show you in a video what I mean that Face ID in use is different than Face ID artificially clocked. pic.twitter.com/1jvU2f5vC2
— Matthew Panzarino (@panzer) 2017年11月1日
「iPhone X」は本日発売したばかりなので、同端末を触ったことのある人間はまだまだ少ないわけだが、海外を中心として多くの先行レビューでは「Face ID」の評価はそれなりに高く、「Touch ID」を置き換えるには十分な機能であると言われていたりもする。
「iPhone X」はスマホの未来。「Face ID」はそれを具現化するひとつの機能だが、本当に「Touch ID」よりも優れているのかは実際に使ってみないと分からないだろう。気になる方は少々高額かもしれないが、買い替えスマホとして「iPhone X」をチョイスしてみてはどうだろうか。